信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【講演】「教育活動の可視化と成果の検証」@令和4年度県立高校「未来の学校」構築事業研修会

【講演】「教育活動の可視化と成果の検証」@令和4年度県立高校「未来の学校」構築事業研修会

 

2022年4月28日、県立高校「未来の学校」構築事業の令和4年度研修会の場で、「教育活動の可視化と成果の検証」と題した話題提供をさせていただきました。

 

 高校教育の地殻変動が起こり学びのパラダイムシフトが生じつつある中で、教育活動の可視化と成果の検証を求める声も大きくなりつつあります。

 

そのような中で、教育関係者は
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①何のための教育活動か?
②当該教育活動は、生徒のいかなる資質・能力の育成に貢献しているのか?
③そもそも、生徒のいかなる資質・能力の育成を目的に据えているのか?
④その目的を実現するために、いかなる目標を設定しているのか?
⑤その目標を達成するために、どのような教育活動を展開しているのか?
⑥その教育活動の成果をいかなる指標で確認しようとしているのか?
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などの問いに向き合うことが要請されています。

 

これらの問いは、「グランドデザイン」「カリマネ」「教育評価」「学校評価」といった類の営みと相互に連動していることもあり、今回は検証のサイクルの一例を以下のように示させていただきました。

 

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①学校の目的の設定・共有
 ・「グランドデザイン」「3つの方針」など
②事業の目的・目標の設定・共有
 ・○○システムの構築など
③教育活動を通じて育成したい生徒の資質・能力の設定・共有
 ・「コミュニケーション能力」「課題解決力」など
④(測定可能な)資質能力の「定義」(できる)の設定・共有
⑤資質能力の指標(ものさし)と分析方法の設定・共有
 ・質的・量的調査、インタビュー調査、実施時期、対象者など
⑥当該年度の到達目標の設定・共有
 ・○の回答が○%以上、○を開催など
⑦効果検証の結果に関する関係者のフィードバックと情報発信
 ・教職員集団、生徒、保護者、地域など
⑧次年度以降の課題の共有と目標の再設定
⑨①から⑧のループ
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貴重な機会をご提供いただきどうもありがとうございました。

 

私自身、引き続きアクションリサーチを続けて参りたいと思います。