【連載】第11回「事実と解釈」(連載「働き方改革を『アンラーン』する」『内外教育』第7138号,2024年2月6日)
時事通信社の『内外教育』誌上で、「働き方改革を『アンラーン』する」と題した連載をさせていただいております。
第11回のテーマは、「事実と解釈」です。
事実と懸け離れた解釈、特に、根拠のない思い込みは、人や組織の成長機会を奪うリスクがありますが、粘着力の高い無意識の偏見や思い込み、偏ったものの見方や捉え方は、学校改革を拒む要因となる場合もあります。
「誰にでもバイアスはある」という前提を置いた上で、その存在を認識しようと努め、気づき、理解し、対処していくこと。そして、自分や組織のバイアスが周囲の同僚や組織にどのような影響を与えるか、その影響の範囲に自覚的であること。個人の思い込みで、他者の過去と現在を決め付け、未来のあり方を押し付けてしまう。個人の自己防衛心で、組織全体の未来を方向づけてしまう。「事実」と「解釈」は異なることを、肝に銘じておく必要があります。
ここに近道はありません。
今回は、守屋智敬さんによる著「『アンコンシャス・バイアス』マネジメント─最高のリーダーは自分を信じない」(かんき出版、2019年)を頼りに、「組織」に影響を与えるバイアス例として、以下のバイアスに着目しながら、教育分野のバイアスを論じてみました。
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①確証バイアス(Confirmation bias)
②ステレオタイプ(Stereotype)
③ハロー効果(Halo effect)
④正常性バイアス(Normalcy bias)
⑤権威バイアス(Authority bias)
⑥コミットメントのエスカレーション(Escalation of commitment)
⑦アインシュテルング効果(Einstellung effect)
⑧集団同調性バイアス(Majority synching bias)
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ご関心のある方は、ぜひご笑覧下さい。
引き続きよろしくお願いします。