信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【連載】第5回「不機嫌な学校とご機嫌な学校」(連載「働き方改革を『アンラーン』する」『内外教育』第7097号,2023年8月4日)

【連載】第5回「不機嫌な学校とご機嫌な学校」(連載「働き方改革を『アンラーン』する」『内外教育』第7097号,2023年8月4日)

 

 

今年度から、時事通信社の『内外教育』誌上で、「働き方改革を『アンラーン』する」と題した連載をさせていただいております。

第5回のテーマは、「不機嫌な学校、ご機嫌な学校」です。

 

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① 「皆のために」と一生懸命頑張ったのに、反応が薄い
② 熱意を込めて書いた提案メールに、レスポンスがない。あるいは冷ややかな反応ばかり返ってくる
③ 何回頼んでも、誰もきちんと対応をしてくれない
④ そのくせ、一方的な指示を出してきて、こちらが対応をしていないと、キレる
⑤ ランチタイムは社員ばかりがつるんで、派遣社員やパート社員は蚊帳の外だ
⑥ イライラした空気が職場に蔓まんえん延し、会話がない
⑦ 困っていても、「手伝おうか」の一言がない
⑧ 「おはよう」等の挨あいさつ拶もなく、皆淡々と仕事を始める
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 これらは「不機嫌な職場─なぜ社員同士で協力できないのか」(高橋克徳・河合太介・永田稔・渡部幹著、講談社現代新書、2008年)の中で描かれている「ギスギスした職場」にありがちな光景です。

 

 

「ギスギスした職場」とは、「一人ひとりが利己的で、断絶的で、冷めた関係性が蔓延しており、それがストレスになる職場」を指し、「協力性・親和性が高い、血の通った感じがする組織」とは逆の職場とされています。また、このような職場のメンバーは「自己欲求的で、
攻撃的で、他尊心に欠けている」という特徴があり、繊細な人は神経が参ってしまう可能性があります。さらに、その雰囲気が常態化すると、誰しも「そこはかとない孤独感」を感じてしまうことが指摘されています。
 
では、学校現場は、いかがでしょうか。皆さんの職場は、お互いに関わり合えない、協力し合えない「不機嫌な職場」でしょうか。それとも、「ご機嫌な職場」でしょうか。

 

ご関心のある方は、ぜひご笑覧下さい。

引き続きよろしくお願いします。