信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

【連載】第4回「変わらない学校、変われない学校」(連載「働き方改革を『アンラーン』する」『内外教育』第7091号,2023年7月7日)

【連載】第4回「変わらない学校、変われない学校」(連載「働き方改革を『アンラーン』する」『内外教育』第7091号,2023年7月7日)


今年度から、時事通信社の『内外教育』誌上で、「働き方改革を『アンラーン』する」と題した連載をさせていただいております。


第4回のテーマは、「変わらない学校、変われない学校」です。

 

今回は、「学校が変われない理由」として、4点(①「(教育)業界全体」として、変わろうとする機運が高まっていない可能性があること、②「学校」として、変わる必要性を感じていないこと、③「個人」として、変わる必要性を感じていないこと、④働き方改革の「三つの鍵概念」(ミッション、ビジョン、ストラテジー)が学校内部で共有されていない可能性があること)を挙げながら、次のような点を指摘しました。

 

--------------------------------------

・なぜ働き方改革を推進していく必要があるのか、どのように子どもの人格の完成を目指し、資質や能力を育成するための教育活動を展開していくべきか。こうした、「何のために」「なぜ」「どのように」に対する答えは、独り善がりのものであってはならず、保護者や地域住民だけでなく、学びの主人公たる子どもたちに対する説明としても、耐え得るものでなければならないこと

・「ミッション」は、内部関係者の「所有物」であったり「聖域」ではなく、その策定には、外部関係者との対話が不可欠となること

・「ミッション」は、未来の関係者に向けたメッセージとしても機能していくものとなり、学校の「中」の働き方改革は、実のところ、学校の「外」の関係者の理解無しには実現し得ず、学校の「内」と「外」は地続きであること
・旅の「目的地」であるビジョンは、どのような学校づくりを展望しているのか、学校の将来像を関係者の心に映し出すことであること

--------------------------------------
などを指摘しました。

 

 

ぜひ皆さんも以下の問いに向き合ってみてください。
--------------------------------------
① なぜ、学校は、変わらないのか?
② なぜ、学校は、変われないのか?
③ それとも、学校は、変わりたくないのか?
④ そもそも、学校は、何を考えているのか?
⑤ 学校が考えていることは、きちんと伝わっているのか?
⑥ 今、学校は、何に、向き合っているのか?
--------------------------------------
ご関心のある方は、ぜひご笑覧下さい。

引き続きよろしくお願いします。