信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【書評】荒井英治郎「中村高康編『大学入試がわかる本』」『月刊高校教育』2021年1月号,学事出版,102頁

【書評】荒井英治郎「中村高康編『大学入試がわかる本』」『月刊高校教育』2021年1月号,学事出版,102頁

 

このたび学事出版さんの『月刊高校教育』(2021年1月号)に、中村高康編『大学入試がわかる本』岩波書店,2020年の書評を執筆させていただきました。

 

「大学入試制度が変わらなければ、日本の教育は変わらない」という嘆き、そして、産業・雇用構造の転換に対応できていないという産業界の現状認識に後押しされて推進されてきた大学入試改革ですが、「戦後最大級の改革」と喧伝された入試改革メニューの何がフェードアウトし、何が残ったのか。そして、今後、どのような方向を辿り、いかなる帰結に至るのか。この問いに対する答えほど、高校関係者が聞きたいことはないでしょう。

 

本書は、入試改革の「理念」は何であったのか、なぜ挫折するに至ったのか、そして、入試のあり方そのものを考えるための基本領域とそこでの議論の到達点を一冊に凝縮し、これからの入試制度を展望していくために必要な指針を提示するものとなっています。

 

ぜひ多くの方に手に取っていただきたい一冊となっております。

 

貴重な機会をどうもありがとうございました。