【書評】荒井英治郎「書評:渋井哲也『学校が子どもを殺すとき』」『月刊高校教育』2020年10月号,学事出版
『月刊高校教育』の2020年10月号に渋谷哲也さんの『学校が子どもを殺すとき』の書評を執筆させていただきました。
本書が注目するのは、学校に関連して子どもたちが死んでいく「学校死」です。「人格の完成」という未完のプロジェクトに取り組む教育現場で、現実として起こり続け、隠蔽され続け、「指導」という名の下にいとも簡単に人権が蹂躙され続けています。
本書の読後感は決していいものではありませんが、だからこそ、本書を通じて教育関係者は自分の胸に手を当てて問うてみていただきたいです。教育者としての自分は、これまで何らかの形でいじめを容認する空気を生み出す構造の一端を担ったことはなかっただろうか、と。
ご関心のある方は是非ご一読ください。