信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【報告書】平成25年度免許更新制高度化のための調査研究事業

 

平成25年度免許更新制高度化のための調査研究事業の報告書が完成しました。

 

 


文部科学省委託事業 平成25年度免許更新制高度化のための調査研究事業報告書』国立大学法人信州大学免許更新支援センター,平成26年3月

 

 
研究テーマは、

 

①教員免許更新制の需要把握及び効果検証に関する調査研究事業

 

②現代的な教育課題に対応するための実践的な講習内容・方法の研究

 

です。

 

 

 

調査研究の概要は、下記の通りです。

 

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 平成21年度から実施している信州大学教員免許状更新講習では、人文・教育・経済・理・医・工・農・繊維の各学部と全学教育機構のすべてが講習を開講しており、それぞれの講習内容や教育方法については、教員免許更新支援センターが、各担当教員に対して、個別の支援を行うことで、現職教員の意識と大学での講習との間に発生するであろうミスマッチを最小限に抑える努力をしてきている。また、年を追うごとに本講習に対する受講者の意識の高まりに対応すべく、昨年度より事前・事後のアンケート分析をシラバスや使用教材の分析も連動させて行い、分析結果等を担当教員にフィードバックする作業を充実させてきている。

 

 そこで、本研究では、これまでのデータ分析等では、見えてこない受講者自身の「教員としての資質向上に関する学びの意識」、講習担当大学教員の「授業力向上」、「現代的な教育課題への対応」等について、本年度実施する必修ならびに選択講習において、通常のアンケートに加えて文部科学省が設定する調査項目及び大学等が独自に設定する調査項目について、可能な限り必修領域・選択領域それぞれ5 講習以上を対象に、受講教員に対するアンケート調査を行う。

 

 また、免許状更新講習の担当講師及び事務局に対し、文部科学省及び大学等が独自に設定する調査項目について、アンケート調査を行い、① 免許更新制の制度全般及び②免許状更新講習の内容等に関する受講者の具体的な要望等を抽出・分析し、制度や講習の効果及び課題を整理するとともに、免許更新制に関する改善策の提案を行う。

 

 さらに、現代的な課題であり、本学の講習でも需要の高い特別支援教育に関わる講習の充実と、教員としてきちんと理解していなければならない子どもの健康管理に関する内容(感染症対策・アレルギー対策・若年性生活習慣病予防) 等について、これまで本学の医学部が中心となって実施してきた講習内容を再検討し、最新の情報を盛り込んだデジタル教材を作成し、全国どこで利用できるようにweb上等で公開するなど、新たな内容として提言していく。

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調査研究の方法は、下記の通り。

 

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① 方針の決定(7月上旬)

 事務局において有識者による検討委員会を設置及び委員を任命し、アンケート項目等について検討。

 

② 現状における課題の洗い出し及び既存のアンケートデータを活用した分析を実施(7月中旬~8月頃)

 教員免許更新支援センター員を中心とする「制度・内容」調査チームにおいて、過去4年間の必修領域講習受講者6,000 人分並びに選択領域講習受講者18,000 人分の教員のデータを利用し、課題を洗い出す。

 

③平成25年度の受講者並びに担当教員にアンケート調査の実施(7月中旬~ 10月)

 受講者自身の教員としての資質向上に関する学びの意識について、必修領域講習3講習と選択領域講習20 講習( 専門学部担当分)、講習担当教員( 教育学部以外)の授業に関わる意識についてのアンケートを実施する。

 

④ 調査の分析(10 月中旬~ 12 月)

 教員免許更新支援センター員を中心とする「制度・内容」調査チームにおいて、調査結果について分析を行い、制度並びに内容の課題と効果を洗い出す。

 

⑤現代的な教育課題に対応した講習内容の開発(7 月中旬~ 11 月)

教員免許更新支援センター員を中心とする「現代的な教育課題」研究開発チームにおいて、特別支援教育と子どもの健康( アレルギー対策・若年性生活習慣病等) の講習開発を行う。

 

有識者による検討委員会を開催( 12月、2 月)

 有識者による検討委員会を3 回開催。進捗状況の確認と、研究のまとめに対しての提言。

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関心のある方は、ご連絡ください。