信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【六法】若井彌一監修・河野和清・高見茂・結城忠編『必携教職六法(2017年度版)』協同出版,2016年3月

【六法】若井彌一監修・河野和清・高見茂・結城忠編『必携教職六法(2017年度版)』協同出版,2016年3月

 

ご報告が遅れましたが、昨年度に引き続き『必携教職六法』の2017年度版に分担執筆させていただきました。

 

執筆箇所は、事項別解説の「私立学校」に関する部分でして、

・「私学行政」

・「学校法人」

・「私学振興」

の項目を解説いたしました。

 

同書は、掲載法令の多さもあることながら、キーワードの解説などが充実しております。ご関心のある方はぜひ確認ください。

 

 

 

【いただきもの】井藤元編(2016)『ワークで学ぶ道徳教育』ナカニシヤ出版

【いただきもの】井藤元編(2016)『ワークで学ぶ道徳教育』ナカニシヤ出版


東京理科大学の井藤元先生からお送りいただきました。
どうもありがとうございます。


道徳の「教科化」という昨今の政策動向を鑑みた場合、
まさにタイミングを得た刊行です。
私自身は、直接道徳教育関係の授業は担当しておりませんが、
哲学的な問いに対して関心をもっていますので、とても考えさせられました。


以下は、出版社のホームページから目次の抜粋。


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はじめに

第1章 完璧に道徳的でなければ道徳を教えることはできないのか?

第2章 学校で道徳を教えることは可能か?

第3章 そもそも道徳とは何か?

第4章 戦前日本の道徳はどんな教育だったのか?

第5章 戦後の道徳教育はどう変化したのか?

第6章 社会を担う市民を形成するにはどうすればよいだろうか?

第7章 本当に「優しい」とはどういうことか?

第8章 尊重しなければならない他者とは誰なのか?

第9章 環境のための教育、どう考える?

第10章 仮想空間ならケンカをしても叱られない?

第11章 ダメ!といわれるとやりたくなる?

第12章 人はいかにして人間関係を構築していくのか?

第13章 道徳を教える教師になるにはどうすればいいのか?

第14章 言葉にすることで何がみえ、何がみえなくなるのだろうか?

第15章 道徳は、道徳の授業で学ぶこと?

第16章 道徳の授業において「価値」は探求できるか?

第17章 道徳の授業ではどんな発問をしたらよいだろうか?

第18章 道徳の授業はどのように作るのか?

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【編集】伊藤良高他編『ポケット教育小六法〈2016年版〉』晃洋書房,2016年

【編集】伊藤良高他編『ポケット教育小六法〈2016年版〉』晃洋書房,2016年

 


昨年に引き続き、微力ながら編集委員の仕事をさせていただいている『ポケット教育小六法』の2016年版が刊行されました。

 
ミニマム・エッセンシャルな内容を厳選して掲載することが意識されていて、

サイズ感も抜群かと思います。

 

ご関心のある方は、是非お手に取ってみてください。

 

2016年版ポケット教育小六法

2016年版ポケット教育小六法

 

 

【報告書】独立行政法人教員研修センター委嘱事業 「平成27年度教員研修モデルカリキュラム開発プログラム『センター研修と教員免許状更新講習との協調によるミドルリーダー育成研修プログラムの開発』」報告書


平成27年度に独立行政法人教員研修センターから委嘱を受けました「教員研修モデルカリキュラム開発プログラム」の
成果報告書を公表いたしました。


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独立行政法人教員研修センター委嘱事業
「平成27年度教員研修モデルカリキュラム開発プログラム『センター研修と教員免許状更新講習との協調によるミドルリーダー育成研修プログラムの開発』」報告書,平成28年3月
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長野市教育委員会との連携の下で実施しました当該プログラムは、
「センター研修と教員免許状更新講習との協調によるミドルリーダー育成研修プログラムの開発」というものです。


センターでの研修内容の充実を図り、教員が一人ひとりが主体的に学校組織を下支えするための能力と資質を育成することを目的に、
 センター研修と教員免許状更新講習の内容の整合をはかり、より効果的・効率的な研修体系の開発を試みました。


またポートフォリオ等を活用することで、教員自らが組織の一員として、同時にミドルリーダーとして、
校内で中心的役割を果たし、学校を支えているという自覚を持ち、自らのキャリアアップのための研修をどのように図ったらよいかを考えるしくみを提案しました。
さらに、ミドルリーダー養成研修については、初任者から25年間一貫研修の一部ととらえ、初任からミドルリーダーにつなぐ研修のあり方の改善について提案しました。

ご関心のある方はお問い合わせください。

平成28年度もどうぞよろしくお願いいたします。

平成28年4月1日、信州大学に教職支援センター(Center for the Teaching Profession)が発足し、私の所属先も「信州大学全学教育機構」から「信州大学教職支援センター」に変更となりました。

 

教職支援センターは、

 

①教職課程を有する5学部(人文学部,理学部,工学部,農学部,繊維学部)の教職教育の円滑な運営を図ること、

②学校教育等の実践に関わる研究開発を推進すること、

 

を通じて、高度な教育実践力を有する教育専門職の養成に資することを目指して設置されたものです。

 

同センターは、「教職教育部門」「地域連携部門」「学芸員・理数系教員養成支援部門」の3つの部門から構成され、私は、教職支援センターにおける「地域連携部門長」を拝命することとなりました。

 

地域連携部門では、長野県教育委員会や長野県内の市町村教育委員会、そして、私立学校を含む地域の学校や様々なタイプの教育機関等と連携し、大学における教員養成、現職教員の資質向上に資する教員研修、子どもの学習支援の充実に向けた活動を展開していきます。

地域における教育課題に真摯に向き合いながら、学校や教員が地域とどのように連携・協働していくべきか、そして、大学が地域と学校にどのような支援をしていくことができるか、信州のみならず全国的な事例の情報提供・共有も行っていけたらと考えています。

 

上記のような趣旨のもと、ネットワークの結節点の役割を担う必要もあると考え、研究室のホームページも開設いたしました。

 

http://kyoushoku.shinshu-u.ac.jp/arai/

 

各種相談はホームページにおける「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。機動力を生かして邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

子ども支援・相談スペース「はぐルッポ」(@松本)訪問

今日は、松本の、子ども支援・相談スペース「はぐルッポ」に学生4名を引率して訪問してきました。

 

場所は、信州大学松本キャンパスから徒歩2分。

 

様々な理由で学校に通うことが困難な子どもの「居場所」としてスタートとして3年。現在は20名以上の子どもが通っているようです。

 

現状と課題をお伺いし、今後どんなサポートができるか共有させていただきました。

 

「思春期の子どもと向き合うための講座」(@松本)に参加

あがたの森文化会館にて開催されていた「思春期の子どもと向き合うための講座」に参加してきました。
 
「低年齢化する10代の性行動」というテーマで、元養護教諭で、現在、まちかど保健室で活動されている講師による講演をお聞きしました
 

この種のテーマは、養護教諭のみならず全ての教員が理解していくべきものかと思います。

 
以下は、メモです。
 
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1.性に関するハードルが低くなった日本

①第一の性の解放(1940-1950):敗戦と西欧的文化の流入

・アメリカの文化の大量注入
進駐軍兵士の相手をする女性が街にあふれる時代(生活のため)
・売春の実態が人目に触れるようになる
 
②第二の性の解放(1960-1970):アンチモラルの流行
・ヒッピー文化
・既成の価値観に対する反逆
・音楽、ドラッグ
・「夕暮れ族」
・「愛人バンク」、「愛人契約」(売春、犯罪イメージのカモフラージュ化))
・「恋愛=結婚」の不成立
・性の商品化、性ビジネス
 
③第三の性の解放(1980-1990):需要と供給が成り立つバブル時代
・バブル
・アッシー、メッシー、ミツグ君
・罪悪感、抵抗感なし
・性の「ファッション」化
 
 
2.罪悪感を言葉のオブラートにくるんだ風俗産業
・フーゾク
・エンコー
・テキストレイプ
 
3.なぜ、子どもは性に走るのか
・二極化の時代;普通の子どもがいない
・失われた自尊心
・寂しさを埋める
 
4.性教育の中でしか求められない
・女性のからだは物ではない。
・個人のプライバシーと人権そのもの
・人権感覚を感性的に育むものが性教育
・「ふれあい欲求」と「SEX欲求」
・「性的二型核」という発達
・リスク教育(性感染症、中絶)
 
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