【いただきもの】坂本保富(2016)『生き方と死に方―人間存在への歴史的省察』振学出版
平成国際大学の坂本保富先生からお送りいただきました。
どうもありがとうございます。
坂本先生は、数年前まで信州大学で同僚という関係でしたが、
現在も引き続きご指導いただいております。
目次は、下記の通りです。
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はじめに
第1章 人間存在の文化史的な考察
第2章 人間存在の教育史的な考察
第3章 人間存在の思想史的な考察
第4章 青春の今をいかに生きるか―有限な人間存在を無限化する学びの実践
第5章 悩み迷える研究的半生の回顧と展望―死に甲斐を求めて生き甲斐の今を探求
おわりに
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同書を通じて、改めて、研究に対する先生の姿勢に感銘を受けるとともに、
自身も気を引き締めて引き続き教育研究に邁進せねばと思いました。
どうもありがとうございました。
【いただきもの】葉養正明(2015)「廃校の社会的費用」『教育研究ジャーナル』第8巻第1号、「東日本大震災の学校被災の類型と地域構造、教育復旧復興のための学校運営の考察―震災初期の場合」『文教大学教育学部紀要』第49集
【いただきもの】
葉養正明(2015)「廃校の社会的費用」『教育研究ジャーナル』第8巻第1号
葉養正明(2015)「東日本大震災の学校被災の類型と地域構造、教育復旧復興のための学校運営の考察―震災初期の場合」『文教大学教育学部紀要』第49集
文教大学の葉養正明先生から玉稿をお送りいただきました。
どうもありがとうございます。
私もここ数年、学校の適正規模に関する審議会に参画したり、震災対応の研究をしてきましたが、
当該研究は、例外的なケースでは決してなく、むしろ日本における大部分の学校及び教育行政が考えなければならない論点を多数提示しています。
私自身、引き続き県内の教育委員会や学校・教育機関、現職教員の資質向上に資する教員研修、子どもの学習支援の充実に向けた活動を継続していくつもりですので、
学校や教員が地域とどのように連携・協働していくべきか、そして、大学が地域と学校にどのような支援をしていくことができるか、
地域における教育課題に真摯に向き合っていきたいと考えています。
どうもありがとうございました。
【いただきもの】小川正人・勝野正章編(2016)『改訂版 教育行政と学校経営』放送大学教育振興会
【いただきもの】小川正人・勝野正章編(2016)『改訂版 教育行政と学校経営』放送大学教育振興会
大学院時代に大変お世話になり、かつ、現在でもご指導いただいている小川先生・勝野先生からお送りいただきました。
本書は、この間の激動の教育政策の動向を踏まえて、2012年に刊行されていた同書の「改訂版』となっていまして、
編者であられる小川・勝野両先生のほか、本多正人先生も執筆されています。
目次は、下記の通りです。
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目次
戦後教育行政と学校経営の展開―沿革と課題
国の教育行政機関と教育政策過程
国と地方の教育行財政制度
国の予算と教育
教育行政の独立性:教育委員会
教育課程行政と新学力育成の課題
教員の給与と勤務
教育費問題と教育の機会均等保障
学校経営をめぐる政策動向
学校の組織と文化
学校におけるリーダーシップ
学校評価と学校改善
学校の財務管理
教員の評価と職能成長
学校のガバナンスと経営
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本年度の授業「教育行政学概論」や「教育経営学概論」でも紹介・活用させていただきました。
最新のデータを踏まえて、また次年度以降も活用させていただく予定です。
小川先生、勝野先生、本多先生、どうもありがとうございました。
【いただきもの】大畠菜穂子(2015)『戦後日本の教育委員会―指揮監督権はどこにあったのか』勁草書房
【いただきもの】大畠菜穂子(2015)『戦後日本の教育委員会―指揮監督権はどこにあったのか』勁草書房
ご報告が遅れましたが、
日本学術振興会特別研究員の大畠菜穂子先生からお送りいただきました。
周知の通り、教育委員会制度は、戦後改革以降の一大改革を経て昨年4月から新たな制度運用が行われていますが、
本書は、「指揮監督権」に着目し、多様な合議制執行機関を比較しながら教育委員会制度の権限と責任の所在に関する分析がなされています。
目次は、下記の通りです。
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はしがき
序章 教育委員会の指揮監督権とは何か
第一節 問題関心
第二節 先行研究の検討
第三節 研究の方法・対象と検討課題
第四節 本書の構成
第一章 合議制執行機関における権限配分
第一節 ボード制組織の内部構造
第二節 行政委員会の内部構造
第三節 教育委員会の執行権・指揮監督権・任免権
第二章 教育委員会の指揮監督権の成立
第一節 課題設定──日本の教育委員会制度はどのように成立したのか
第二節 アメリカの教育委員会制度
第三節 教育委員会制度の〈議決機関―執行機関〉構想
第四節 指揮監督型の行政委員会の成立
第五節 教育委員会と教育長の〈執行機関―補助機関〉化
第六節 考察
第三章 教育委員会の指揮監督権の修正
第一節 課題設定──法文と法解釈の齟齬はなぜ生じたのか
第二節 他の行政委員会における指揮監督権の修正
第三節 教育委員会法一部改正法案の立案過程
第四節 国会の審議過程
第五節 考察──指揮監督・一般的監督と法解釈との関係
第四章 教育委員会の事務執行形態と指揮監督権
第一節 課題設定──指揮監督権は委任事務にも行使できるか
第二節 執行機関における事務執行形態の比較
第三節 事務委任と指揮監督権
第四節 考察
第五章 教育委員会の指揮監督責任──学説と判例の検討
第一節 課題設定──教育委員会はどのように責任を負うのか
第二節 合議体組織の責任
第三節 判例の検討
第四節 考察
第六章 教育委員会の指揮監督権の実効性を確保する手段──二〇〇七年地教行法改正にみる点検・評価の成立
第一節 課題設定──評価制度は指揮監督の手段となりうるか
第二節 教育委員会の「点検・評価」の審議過程
第三節 教育委員会における評価制度の導入──東京都中野区の事例を中心に
第四節 考察
終章 教育委員会の指揮監督権──運用による一般的監督化
第一節 得られた知見
第二節 日本の教育委員会制度はいかなる特殊性をもつか
第三節 レイマン・コントロールの帰結
第四節 今後の課題
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当該分野では今後続々と書評が出てくるかと思いますので是非ご一読ください。
大畠先生、どうもありがとうございました。
【書評】荒井英治郎「ジェームズ・J・ヘックマン(大竹文雄解説・古草秀子訳)『幼児教育の経済学』」『月刊高校教育』2016年3月号,学事出版
ご紹介が遅れましたが、『月刊高校教育』(学事出版)の2016年3月号に、書評を執筆させていただきました。
子どもは自らの「生まれ」を選ぶことはできないため、生育環境の質は偶然の範疇であることから、「子どもの貧困」は政策的関与なしに完全には解決し得ない公共的な課題であるといえます。
これに対して、ノーベル経済学賞を受賞したシカゴ大学の労働経済学者ジェームズ・J・ヘックマンが、「効率性」と「公平性」の2つを両立する稀有な公共政策として主張するのが、就学前教育(幼児教育)への教育投資の重要性です。
ミシガン州イプシランティで実施されたペリー就学前プロジェクトなどの知見を踏まえたヘックマンの主張の骨子は、次のようなものです。
①人生における社会的成功には、ハードな認知的スキル(IQテストや学力検査等から測定される3R'sや学歴など)と共に、社会的・情動的・行動的・性格的特性であるソフトな非認知的スキル(責任感、忍耐力、学習・労働意欲、自信、努力、協調性、計画力など)が必要であること
②非認知的スキルは、認知的スキルの向上にも大きな影響を与えること
③2つのスキルは、共に幼少期に発達するが、その発達の程度は家庭環境に左右されること
④幼児教育への政策的関与(幼少期の家庭環境を豊かにし、認知的スキルと非認知的スキルに影響を与えること)が、後の社会的問題(教育達成、賃金・就労状況、10代の妊娠、健康状況、犯罪率など)の状況改善に貢献すること
⑤従って、幼児教育への教育投資は経済的効率性を促進するだけでなく生涯にわたる不平等をも低減する意義があること
⑥思春期以降の非認知的スキルは20歳初めまで発展可能であることからメンター指導や職業訓練指導などの関与が効果的であること
遺伝子決定論の言うように、人間の全ては遺伝子で決まるのか。教育を受けた方が得になる人が教育を受け、得にならない人が教育を受けていない状況において、社会は、不遇の家庭に生まれた子どもに対して手をこまねいているしかないのか。
学力低下論争を経て、学習意欲の低下が指摘されて久しい日本。いかなる範囲の子どもに、何をどのような形で提供し、その費用は誰がいつまで負担していくべきか。
効率性だけでなく、公平で、公正な、これからの「公共政策」の話をしよう!
この種のテーマにご関心のある方は、ぜひご一読ください。
2016年もよろしくお願いいたします。
ご挨拶が遅れましたが、2016年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年も大変お世話になりました。
2016年は、公・私ともにドラスティックに生活に変化が訪れることが想定されています。
昨年のテーマは、「consideration」でしたが、
今年は、「courteous」をキーワードに毎日を過ごしたいと思っています。
家族にも、他者にも、仕事にも、自分にも、courteousの精神で接していく所存です。
そして、引き続き、「家族を核にした生活」(Family based Life)を追求していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
Time is Life!