信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

【ご報告:平成30年度信州大学教職支援センター 地域連携プロジェクト】

 
 
ご報告が遅くなりましたが、信州大学教職支援センター(地域連携部門)で進めてまいりました平成30年度の地域連携プロジェクトも無事に終了いたしました。
 
平成30年度は、以下の連携パートナーの皆様方にご協力いただきましたこと、改めて御礼申し上げます。
 
2019年度も引き続き、地域連携部門長として、セーフティ・ネットを構築・強化してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
1)就学前教育
・保育ボランティア(里山保育ひなたぼっこ)
2)義務教育段階
・居場所支援(安原地区公民館)
・授業支援(松本市立旭町小学校)
特別支援学級支援(松本市立岡田小学校)
・学習支援(信大附属病院内学級)
・学習支援(伊那市立伊那小学校・伊那市立伊那中学校・伊那中央病院)
・学習支援(南箕輪村立南箕輪中学校)
・学習支援(生坂村 生坂地域未来塾)
・学習支援(反貧困セーフティネット・アルプス「無料こどもじゅく」)
・学習支援・子ども食堂(ココササ食堂)
・居場所支援(子ども支援・相談スペース はぐルッポ)
・国際交流(ヤング日本語教室)
・学び支援(チャレンジしののめ塾のサポート)
3)高等学校段階
・授業支援(学校法人松本昭和学園エクセラン高等学校)
・学習支援(東京都市大塩尻高等学校)
・探究支援(県ヶ丘高等学校)
・探究支援(篠ノ井高等学校)
・授業支援・キャリア教育支援(白馬高等学校)
・「平成30年度 生徒の主体性を育む夏合宿」
4)その他
・主権者教育(選挙に関わる若者立会人・選挙啓発・キャンパス啓発)
 

【講演】「子どもの成長のために、今、知っておきたいこと」@平成30年度松本市PTA連合会 次年度会長・副会長研修会

3月26日に、平成30年度松本市PTA連合会  次年度会長・副会長研修会の場で「子どもの成長のために、今、知っておきたいこと」と題した講演をさせていただきました。

 


150名弱のPTAの皆さんが参加されたようですが、遅い時間にもかかわらず、熱心に耳を傾けていただき、かつ、ワークにも積極的に参加していただきました。

 


貴重な機会、どうもありがとうございました。

【キーワード解説】高見茂監修『必携教職六法(2020年度版)』協同出版,2019年2月。

【キーワード解説】高見茂監修『必携教職六法(2020年度版)』協同出版,2019年2月。

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2019年度版に引き続き『必携教職六法』の一部執筆をさせていただきました(「私学行政」、「学校法人制度」、「私学振興」)。

 

出版社からの謹呈分として、わずかではありますがまだ残部がありますので、ご入用の方は、荒井までご連絡ください。おすそ分けさせていただきます。

【書評】荒井英治郎「藤原辰史『給食の歴史』岩波新書,2018年」『月刊高校教育』2019年3月号,学事出版,106頁。

【書評】荒井英治郎「藤原辰史『給食の歴史』岩波新書,2018年」『月刊高校教育』2019年3月号,学事出版,106頁。

『月刊高校教育』(2019年2月号)に、藤原辰史『給食の歴史』(岩波新書)の書評を執筆させていただきました。

脱脂粉乳
コッペパン
ソフト麺
・牛乳ビン。

学校給食をめぐる思い出話は事欠きませんが、みなさんの給食のイメージは、ポジティブorネガティブ、どちらでしょうか。

本書は、給食をめぐる制度・理念・思想を、5つの観点(①子どもの貧困対策、②災害対応、③陳情・抗議運動、④教育実践、⑤世界政治)から紐解き、未完のプロジェクトとしての給食の受難の歴史を描きます。本書によれば、学校給食は、食を通じて命のバトンを未来へつなぐ「光」の側面(生命維持装置)と、多様な思惑(教師、学校、企業、政治、世界など)が複雑に絡み合い子どもに権力として機能する「影」の側面(暴力装置)の2つを併せ持ちます。

では、日本の給食は、19世紀後半から現在に至るまで、その量と質をめぐって、いかなる紆余曲折を経て、何を達成し、何を積み残してきたのでしょうか。

「一回限りの大事件に比べ日々淡々と繰り返される小さな出来事に、人は注意を向けたがらない」(5頁)。

しかし、歴史の総括の意義は、必ずしも過去の清算にとどまるものではなく、新たな未来を展望する航海図を描く一助となります。

ぜひご一読ください。

【対談】「学校は、なぜ変われないのか」@平成の松下村塾

【対談】「学校は、なぜ変われないのか」@平成の松下村塾

 

2月18日は、 伊那市立伊那中学校の校内研修の後に開催された「 平成の松下村塾」 にて伊那中学校の武田校長と対談させていただく機会を得ました。

 


こちらの話題提供のテーマは、
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「学校は、なぜ変われないのか」
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です。


以下の観点から、 参加者の皆様に論点を提起させていただきました。


●学校は、なぜ変われないのか
・「業界全体」として、変わろうとする機運がない。
・「組織(学校)」として、変わる必要性を感じていない。
・「一個人(教員)」として、変わる必要性を感じてない。( そのこと自体を考える余裕がない)
・そもそも、なぜ変わらなければならないか、どのように、 変わらなければならないか、が共有されていない(ビジョン・ ミッション・ストラテジーの共有)


●教育業界の「言い訳」のオンパレード
・国(政治家)の姿勢
文科省の政策(学習指導要領、教職員定数の改善)
・県教委、市教委の政策
・管理職、同僚、ベテラン層、中堅層、若年層のせい
・業務量の多さ(時間のなさ)
・予算がない、権限がない
・部活のせい
・子どものせい・親のせい・地域のせい
・前例がない(そんなやり方はしたことがない)
・今までどおりで何が悪い
→人・予算を増やせば、うまくいくという「幻想」→思考停止


参加者の皆さんからも非常に貴重なご意見をたくさん頂戴し、
私としても有意義な時間となりました。


ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

 

【校内研修】「学校の働き方改革と校内OJT活性化」@ 長野県伊那市立伊那中学校

【校内研修】「学校の働き方改革と校内OJT活性化」@ 長野県伊那市立伊那中学校

 


2月18日には、伊那市立伊那中学校の「校内研修」 でお話をさせていただく機会を得ました。


前半は、教職員がグループを編成した上で「 ライフラインチャート」を使ってリフレクション。その後、 私のほうから「学校の働き方改革と校内OJT活性化」 と題したお話をさせていただきました。

 


話の骨子は以下の3つ。


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1.学校を取り巻く社会環境の変化
2.学校における働き方改革のこれまでとこれから
3.学校におけるOJTのこれまでとこれから
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本来の学びや成長することは嬉しいこと、 楽しいことのはずですが、校内研修のイメージといえば、
①「とにかく大変!」  
②「よけい忙しくなり、ますます余裕がなくなるばかり」
③「もっと帰るのが遅くなる」
などがネガティブなものが多くを占めてしまっている現状があるこ とかと思います。


これに対して、「何のための校内研修か?」、「校内研修の「 活性化」の先にあるものは何か?」 を考えていただけたらと思い様々な話題を提供させていただきまし た。


・「キャリア」は、簡単に貯まっていくものではない。
・「キャリア」は、手間暇かけて、自分で/他人と協働しながら、 育てていくもの。
・「失敗」と「成功」を繰り返しながらでしか、人は成長しない。
・能力は持っているだけでは意味はなく、 発揮してはじめて意味を持つ。


とても貴重な機会に、こちも多くを学ぶことができました。
どうもありがとうございました。

 

【調査報告】「信州大学松本キャンパス大学生活アンケート2019」の結果概要

このたび、信州大学生を対象としたアンケート調査として、「信州大学松本キャンパス大学生活アンケート」を、私が顧問を務めている「 信州大学地域参画プロジェクトCHANGE」 とともに行いましたので、ご報告いたします。

 

当該アンケートでは、次のような結果が得られました。

 

まず、松本市の「交通」面での評価(道が狭い、舗装状態が悪い、 混雑)は例年厳しい結果となっており、 1年程度しか居住していない学生にとっても課題視されています。 他方、その他の政策分野(環境、教育・子育て、文化など) に関しては総じて満足度が高い結果となっています。

 

また、 松本市の政策に対する認知度の低さは引き続き課題であるほか、 選挙関係では、住民票の手続きをしている学生は少なく、 構造的なものとなっています。従って、「投票方法・場所の改善」 「既存の投票制度の改善」「若者向けの政策の充実」 といった取り組みが要望されています。

 

地方統一選挙や参議院選を控えていますが、18歳選挙権時代、 18歳成人年齢時代において主権者教育のあり方を改めて考えてい かねばならないと感じました。

 

今回のアンケートは、2017年、 2018年に続き3年目のものとなりますが、引き続き、 この種のアンケートを行いまして、若者の定点観測、大学生の「 生態」分析ををして参りたいと思っております。

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具体的なデータにご関心がある方は個別にお問い合わせください。