義務教育未修了者等に対して教育の機会を確保する中学校夜間学級について、長野県における設置の可能性や課題の研究を行うため、第1回「中学校夜間学級設置における課題検討会」が7月4日に開催されました。
私は委員、かつ、座長を拝命し、当該検討のマネジメントをすることとなりました。
多様なニーズに対して、誰の何を保障していくべきか、いかなる条件整備の制度を構築していくべきか、真摯に向き合っていきたいと考えています。
義務教育未修了者等に対して教育の機会を確保する中学校夜間学級について、長野県における設置の可能性や課題の研究を行うため、第1回「中学校夜間学級設置における課題検討会」が7月4日に開催されました。
私は委員、かつ、座長を拝命し、当該検討のマネジメントをすることとなりました。
多様なニーズに対して、誰の何を保障していくべきか、いかなる条件整備の制度を構築していくべきか、真摯に向き合っていきたいと考えています。
【いただきもの】安藤友張編『図書館制度・経営論ーライブラリー・マネジメントの現在』ミネルヴァ書房,2016年(第2版)
過日、日本教育政策学会の大会が実践女子大学で開催されましたが、研究室訪問をさせていただいた際に、安藤友張先生からいただきました。どうもありがとうございます。
図書館をめぐる制度解説のみならず、最新のトレンドについても触れられており、大変刺激を受けました。
目次は、下記の通りです。
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はじめに(安藤友張)
第1章 図書館の法的基盤(山本順一)
――図書館法を中心に
1 世界の図書館をめぐる法の基本的仕組み
2 日本の図書館をめぐる法制度
3 図書館法の構成と内容
1 社会教育法
3 国立国会図書館法
4 大学設置基準
5 学校図書館法
6 子どもの読書活動の推進に関する法律
7 文字・活字文化振興法
8 その他の関連法規
コラム 議員立法(安藤友張)
第3章 国の図書館政策(松本直樹)
1 中央政府による政策の意義
2 外国の図書館政策
3 国と地方の役割分担
4 所管部局と審議会
5 日本の図書館政策
6 日本図書館協会
1 図書館の計画の策定
3 地方公共団体の計画
4 図書館の予算
5 図書館振興策
第5章 図書館の職員体制と司書職制度(薬師院はるみ)
1 図書館の機構及び職員体制
2 司書という呼称
3 司書資格
4 専門職としての司書職制度
第6章 図書館職員と専門性(薬師院はるみ)
1 正規職員
2 非常勤職員
3 業務委託による職員
4 管理委託制度から指定管理者制度へ
コラム 映画で学ぶ公務員・公共サービスのあるべき姿(安藤友張)
第7章 図書館の施設・設備(野村知子)
1 図書館建築
2 図書館の設備
第8章 図書館における危機管理(福永智子)
2 図書館と自然災害
3 インターネットと図書館の危機管理
4 図書館における人的トラブルへの対応
1 図書館経営をめぐる新たな潮流
2 評価の意義と役割
3 評価の実例
――東京都千代田区立図書館の場合
4 公共サービスへのマーケティングの適用
5 協働・連携と図書館運営
コラム 図書館への寄付(安藤友張)
第10章 図書館の管理形態の多様化⑴(安藤友張)
――指定管理者制度
1 指定管理者制度とは何か
3 指定管理者制度をめぐる諸課題
コラム 武雄市立図書館における指定管理者制度の導入問題(安藤友張)
第11章 図書館の管理形態の多様化⑵(青柳英治)
コラム 新聞記事に見る図書館の様々な管理運営形態(青柳英治)
第12章 ケーススタディ:岐路に立つ地方公共団体と図書館経営(野口武悟)
――北海道夕張市のケース
2 財政難の小規模地方公共団体による公立図書館設置へ向けた取り組み
3 よりよい図書館づくりに向けて
索 引
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図書館制度・経営論―ライブラリー・マネジメントの現在 (講座・図書館情報学)
昨日の授業では、ゲスト講師として選挙管理委員会の担当者をお招きした授業を展開いたしました。
選挙の仕組み、中央地方関係、選挙権の歴史、選挙の基本原則など、
古くて新しい選挙制度の概要を踏まえ、現在進行中の議論を解説いただきました。
ゲスト講演の反響はとても大きく、学生は自分自身の価値観に向き合い、今後の展望を考える貴重な時間となったと思います。
私自身も、日本の国の「かたち」と今後の展望について考えさせられました。
末松裕基編『現代の学校を読み解く: 学校の現在地と教育の未来』春風社,2016年4月
ご紹介遅れましたが、東京学芸大学の末松先生のもとで
『現代の学校を読み解く: 学校の現在地と教育の未来』(春風社)に論文を執筆させていただき、
このたび刊行の運びとなりましたので、ご紹介いただきます。
http://shumpu.com/archives/8819
以下は、目次です。
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はじめに
第Ⅰ部 現代の学校はどうなっているか?
第1章 現代の学校の課題と可能性(末松裕基)
第2章 「教科書を教える学校」から「カリキュラムを開発する学校」へ(安藤福光)
第3章 新しい学校と教師の学習(篠原岳司)
第4章 ゼロからの理念型学校づくり―君に熱意や志はあるか(畑康裕)
第5章 超学校社会―“学校まみれの社会” と学校を超える社会(林寛平)
第Ⅱ部 現代の学校を考える視点とは?
第6章 近代/現代の学校を批判的に考える―学校を変えるためのリアリズム(生澤繁樹)
第7章 学校の仕事の拡大史(雪丸武彦)
第8章 制度としての学校(荒井英治郎)
第9章 ドイツの学校は国家とどう付き合ってきたか(辻野けんま)
第10章 学校は世界の子どもを救えるか(橋本憲幸)
おわりに
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私は、第8章「制度としての学校」において、
改めて「制度」とは何だろうか、「学校」とは何だろうか、
学校には、どのような役割が期待され、どのような機能を現実に果たしてきたのか、
家庭、地域、教員、子どもにとって、学校はどのような存在なのか、
多様な制度観に基づく学校論や多様なアプローチ(窓)から見た学校論を論じました。
構成は、以下の通りです。
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1 社会環境の変化―個人・他者・社会
2 教育問題と教育制度
2.1 教育問題の論じ方
2.2 教育制度の論じ方
3 「制度」とは何か
3.1 新制度論と旧制度論
3.2 「ゲームのルール」としての制度―合理的選択制度論
3.3 「制約」としての制度―歴史的制度論
3.4 「慣習」としての制度-社会学的制度論
4 制度としての教育
4.1 制度としての家庭
4.2 制度としての地域
5 制度としての学校
5.1 「平等化装置」としての学校
5.2 「官僚制的装置」としての学校
5.3 「ジェンダー装置」としての学校
5.4 「再生産装置」としての学校
6 サブ・システムとしての学校文化
6.1 教員文化
6.2 子ども文化
おわりに―自己目的化する「改革至上主義」を超えて
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末松裕基先生のマネジメントの下、安藤福光先生、篠原岳司先生、畑康裕先生、林寛平先生、生澤繁樹先生、雪丸武彦先生、辻野けんま先生、橋本憲幸先生
と他領域にわたる諸先生方とご一緒させていただき、議論をさせていただいたことがとてもいい刺激となり、大きな財産となりました。
ちなみに、本書は、コラム、論文紹介、図書紹介、キーワード解説なども盛り込まれています。
一例として第8章では以下のようなものを取り上げました。
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コラム8-1 「脱学校」の先にある教育社会とは?
コラム8-2 「教育投資家族」のゆくえ
コラム8-3 学校制度改革の動向
コラム8-4 正規/非正規の学校?
論文紹介8-1 制度改革の正当性と正統性
図書紹介8-1 教育論議のイロハ
図書紹介8-2 学校に内在化する暴力?
図書紹介8-3 「大人」が「若者」を理解するには?
キーワード8-1 経路依存性
キーワード8-2 インクリメンタリズム
キーワード8-3 隠れたカリキュラム
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私の論文はともかく、ご関心のある方は、ぜひ諸先生方の論考に触れてください。
平成28年度長野県明るい選挙推進協議会にて、
「『18歳選挙権』に対する大学側の反応と大学生の意識」
と題したテーマで講演をさせていただきました。
同日は、
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1.「18歳選挙権」をめぐる論点
2.子ども・若者の現在
3.大学側の反応
4.大学生の意識
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といった内容に関して、
とりわけ大学側の受け止め方の現状と、
「新入生」を主な対象としたアンケート調査の分析から得られた知見を報告させていただきました。
引き続きこの種のテーマについては当事者意識をもって向き合っていけたらと思っております。
5月13日(金)に軽井沢町青少年問題協議会において、講演をさせていただきました。
「これからの学校と家庭・地域の連携のあり方を考える」
というタイトルで、
・学校・家庭・地域の連携の必要性が謳われる背景
・教育改革の動向
・今後の連携のあり方
という3本柱でお話をさせていただきました。
軽井沢町は、「軽井沢学」を通じて、①「人」に対する思いやり、②「物」に対する思いやり、③「環境」に対する思いやりを重視した教育を展開するとともに、町ぐるみの教育、地域ともにある学校を軸とした、「こぶし教育」(「こ」:こころ豊かに、「ぶ」:ぶんかを育て、「し」:しぜんを愛する)を推進しています。
個人的には、メディアを賑わした「幼・保・小・中・高」の連携について関心を持っていますが、現在はアフタースクールにも力を入れているというお話をお伺いしましたので、また機会があれば訪問させていただきたいと思っております。