信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

初任研

火曜日の午前中の授業では、
ゲストティーチャーをお呼びした特別授業を実施、
終了後、長野市に車で移動し、
「初任研」を傍聴させていただきました。

 

38年間という教員のキャリアを射程に踏まえて教員研修のあり方を

構想する際、やはり初任研の位置づけは重要となるはずです。

 

以下はメモです。

 

 


--------------------------------------

長野市初任者研修「自己課題追究研修会」

■講義「自己課題をもとにした授業づくり」
●初任研の先生方の課題意識
・課題が成立するまでの十分な時間と練り上げの場を保障すうrことができていない
(「始めに課題ありき」になりがち)
・子どもが自ら課題を持ち、追究していくための支援が十分にできず、
どちらかというと教師主導になりがち。
・教師と発表者との一対一のやりとりで終わることが多く子ども同士の発言の絡め合いが深められにくい。
・教師の指示を待つのではなく、自分で主体的に判断して根気よく問題解決していくことができ、
学ぶことの喜びや楽しさを友と一緒に実感しながら、自分自身の納得に向かって追究活動を展開していってほしい。


●授業の基礎的な指導(板書や発問、ノート指導など)
・学習効果の上がる板書ができていない。
・見通しや道筋の見える板書ができていない。
・板書の文字が汚くなってしまう。
・板書に時間をかけすぎてしまい、活動(実験や観察など)時間の確保が難しい。
・友達の考えの良さを知ることができるような板書を心がけたい。

●実際の授業づくり
(友との関わり、学び合いのもたせ方、授業展開など)
・教師が一方的に考えている講義形式の授業になってしまいがち
・教科書や指導書の通り一辺倒な授業になってしまう
・パターン化した単調な授業スタイルになりがち
・形だけの(必要感のない)関わらせ方になってしまっている

①やはり教師は1時間1時間の授業で勝負するのが基本
②教師の熱意は必ず子どもたちに伝わはず。若いうちに試行錯誤を。
③「学級づくり」がベースにあることをいつも忘れないようにしたい。


■演習「自己課題の設定と追究のプロセス」
●インシデント・プロセス法による課題の共有とアドバイス
・参加者一人一人が課題解決の当事者となる。

・情報収集能力(短時間に必要な情報を正確に収集する)
・情報分析能力(情報を整理・分析して課題解決への見通しを持つ)
・意思決定能力(的確な意思決定をする)
--------------------------------------