信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

桜満開

ついに松本(正確には南松本)も桜満開の時期になりました。

家の近くの弘法山の桜も今がまさに満開となっています。
冬が冬だっただけに、こういう景色は心安らぎますね。
ちょうど1年前に東京から完全引越しを果たしたのが、
4月12日でした。
その頃も付近の桜並木を見て感動したのを鮮明に覚えています。


さて、ブログのほうは、
年度当初のイベントづくしも関係してか、更新ができませんでした。
すいません。



そこで、ここ最近をフローバック。

まず、先週木曜日は、
午後に新入生を対象とした「教職ガイダンス」が行われました。
今年度は前後半2回行いまして、総勢参加者は400人くらいになりましたでしょうか。


そして、今週から授業もスタート。
火曜日の2時間目は、「教育行財政概論」の授業です。
この授業は、カリキュラム上は「選択必修」です。

裏番組に必修の授業があるので、参加者もあまり多くはないだろうと思っていたのですが、ふたを開けてみれば、30名の参加がありました。
(当初は1ケタかなと思っていたので驚きです・・・)

今年度のこの授業では、
1年生のみならず、高学年時の学生や留学生の方など
バラエティ富んでいるメンバーで面白いことになりそうです。

次週からどうぞよろしくお願い致します。


その他、ここ2週間ばかりは、
非常勤先でのレポートの採点が早速スタートしたり、
今週金曜日が初回であります非常勤先での授業準備をしたりと、
まさに繁忙期といったところでしょうか。

この非常勤は今年度は半期のみにしていただきました。
午前中の2時限目から5時限目までの4コマ連続に挑戦です(笑)
基本的には日帰りですので、
毎週金曜日の朝は5時代に起き、深夜に帰宅といった感じになりそうです。
まあせっかくの機会ですので、楽しくやれればと思っています。



【本日の一手】

米国都市学区における学校選択制の発展と限界―ウィスコンシン州ミルウォーキー市学区を事例に

米国都市学区における学校選択制の発展と限界―ウィスコンシン州ミルウォーキー市学区を事例に


研究室の先輩であります成松先生の博士論文が出版されました。
入手が遅れ、今頃の紹介になります。

以下目次は下記の通りです。

                                                                                      • -

序 章 本研究の課題と対象及び方法
 第1節 本研究の目的
  1.問題の所在
  2.先行研究の検討
 第2節 本研究の対象と方法
  1.対象の設定
  2.分析の方法と視点
  3.各章の構成

第1章 学校選択導入以前の伝統的公教育制度:近隣学校制
 第1節 市教委と近隣学校制度の成立
 第2節 1920年代から50年代まで:義務教育体系の整備期
 第3節 学区拡張と児童生徒の過密化への対応:1950年代から70年代まで
  1.黒人児童の激増と学区内の人種分離
  2.1960年代の補償教育の高まり
  3.人種統合と近隣学校制

第2章 1970年代における学校選択制度の導入
 第1節 人種統合のための学校選択:チャプター220とマグネットスクール
 第2節 チャプター220プログラム:州管轄による人種統合プログラム
 第3節 マクマリン教育長のマグネットスクールの構想
  1.制限のない高校
  2.オプションズ・フォー・ラーニング
 第4節 連邦司法裁判所による人種統合命令
 第5節 マグネットスクールの開始
  1.選択制プログラムの開始
  2.緊急学校援助法資金
  3.マグネットスクールの成果
 第6節 1980年代におけるマグネットスクールの危機
 第7節 現在のマグネットスクールの実践
  1.1999-2000年度のマグネットスクール
  2.現在のMSのプログラム
  3.MSの実践事例:エルム・クリエイティブアーツ小学校
  4.MSの実践事例2:ゴルダマイヤー小学校
 第8節 教育の質の担保:教育課程におけるスタンダード設定とアカウンタビリティーのシステム
 第9節 まとめ

第3章 1990年代:学校選択制のさらなる展開
 第1節 ミルウォーキー・ペアレンタル・チョイスプログラム:
     ミルウォーキー・ヴァウチャープログラム
  1.人種統合政策の限界と私学選択案の登場
  2.「ヴァウチャー案:の登場」導入と発展
  3.基準・スタンダード設定とアカウンタビリティ
  4.ヴァウチャー制参加校の事例
  5.分析:ミルウォーキー市のヴァウチャー制の特徴
  6.まとめ
  7.成果
 第2節 チャータースクール
  1.歴史と導入まで
  2.ミルウォーキー市公立学校のチャータースクールの開設申請
  3.MPSチャータースクールのスタンダードとアカウンタビリティ
  4.チャータースクールの革新性
  5.ミルウォーキー市学区CSの獲得した自治
  6.チャータースクールの学力向上効果
  7.まとめ
  チャータースクールのガイドライン
 第3節 オープン・エンロールメントプログラム:
     競争原理導入のための学区間学校選択
  1.歴史と導入の背景
  2.オープン・エンロールメント制のスタンダード
  3.考察とまとめ

第4章 学校選択制の意義と限界
 第1節 学校選択制の意義と限界
  1.限界
  2.意義
 第2節 公立学校の近隣学校政策への進化
  1.ミルウォーキー市の学校選択の特徴:負の要因
  2.ミルウォーキー市公立学校の近隣学校政策への進化

第5章 ミルウォーキー市公立学校の近隣学校計画
 はじめに
 第1節 ミルウォーキー市学区の新しいパラダイム:教育行政の分権化推進
  1.学校を基礎にした教員雇用
  2.学校を基礎にした予算
  3.チャータースクール化
 第2節 ミルウォーキー市公立学校近隣学校計画
  1.「近隣学校計画」の導入まで:ミルウォーキー近隣学校案
  2.近隣学校計画の内容
  3.近隣学校の事例
 第3節 「近隣学校計画」の様相
 第4節 まとめ

終 章 総括と展望


 資料 Mapping Out:ミルウォーキー市の学校選択の位置
  1.チャプター220プログラム
  2.マグネットスクール
  3.ヴァウチャー制:私立学校選択
  4.オープン・エンロールメント制
  5.チャータースクール

 参考文献リスト
 あとがき
 索引


                                                                                      • -

その他、学校選択系の書籍で書棚にあるものをピックアップ!


学校選択の自由化をどう考えるか

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学校大改革 品川の挑戦―学校選択制・小中一貫教育などをどう実現したか

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カリフォルニア州学校選択制度研究

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新しいタイプの公立学校―コミュニティ・スクール立案過程と選択による学校改革 (日日教育文庫)

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