【連載】荒井英治郎「政策トレンド26(連載「働き方改革を『アンラーン』する 第39回)」『内外教育』第7330号,2026年6月2日,12-14頁
時事通信社の『内外教育』誌上で、「働き方改革を『アンラーン』 する」と題した連載をさせていただいております。
https://edu-naigai.jiji.com/article/category/4
第39回のテーマは、「政策トレンド26」 として、日本の教育現場における働き方改革と、質の高い教員を確保するための具体的な方策について解説しました。
https://edu-naigai.jiji.com/article/3216
文部科学省は、2019年3月18日に文部科学事務次官通知「学校における働き方改革に関する取組の徹底について」発出後、様々な施策を展開していきました。
例えば、①「給特法」の改正を踏まえた「指針」の策定②教職員定数の改善(小学校における35人学級の計画的な整備、高学年教科担任制の推進等)③教員業務支援員等の支援スタッフの充実④部活動の見直し⑤教員免許更新制の「発展的解消」⑥学校DXの推進等が挙げられます。
しかし、22年度実施の教員勤務実態調査の速報値を前回調査結果(16年度)と比較した場合、その成果は満足のいく水準ではありませんでした。
概括すれば、「量の勝負」、すなわち、教師の時間外在校等時間の状況につい ては一定程度改善していると捉えられるものの、依然として長時間勤務者が多い実態が明らかとなったのです。また、時を同じくして社会問題化した「教員不足」問題も、働き方改革を推進していく上で無視し得ない政策課題として大きく横たわっていました。なお、教員不足問題は、「大量退職・大量採用に伴う若手教員の増加→産育休の増加→臨時講師の需要増加と採用数の拡大→多数の既卒受験者の正規教員採用→臨時講師の成り手減少」というロジックで把握されることが多いです。読者の皆さんの肌感覚と近いでしょうか。
ところで、教師の「質の高さ」とは何を指すでしょうか。「専門性の向上」と同義でしょうか。さらには、「専門性」とは何でしょうか。
ご関心のある方はぜひご一読ください。
