【研修】「職員室マネジメントにおける教頭の役割」(新任教頭研修)@枚方市立教育文化センター
2026年6月18日、大阪府の枚方市立教育文化センターで行われた新任教頭研修の場で、「職員室マネジメントにおける教頭の役割」と題した研修を担当させていただきました。
法的役割としては、「教頭は、校長(副校長を置く小学校にあつては、校長及び副校長)を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。」(学校教育法第37条第7項)と明記され、①校長・副校長の補佐、②校務の整理、③必要に応じた教育活動を同時並行的に担う教頭にとって、職員室をマネジメントしていくことも重要な役割です。
特に②は、単なる事務処理ではなく、校務分掌・会議・行事・危機対応・職員間調整などを通じて学校運営を円滑にする役割を含みますからその実装は喫緊課題といえるでしょう。
今回は、教頭は、校長の方針を職員室レベルの実践に接続する役割を担い、学校経営方針を「実際に動く組織」へ翻訳・変換する中核的なマネジャーとして位置付けた場合、どのような観点を自覚しながら学校組織マネジメントを展開していくことが重要となるかについて扱いました。
改めて言うまでもなく、教頭の具体的な実務は、以下に示す通り極めて広範です。
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●校長補佐: 学校経営方針の具体化、意思決定の補助、校内状況の把握
●校務整理: 校務分掌の調整、会議運営、年間行事、時間割、通知・文書、事務処理
●教職員調整: 教員間の連絡調整、若手教員支援、勤務管理、トラブル対応
●児童生徒対応: 生徒指導、保護者対応、緊急対応、必要に応じた授業・教育活動
●対外調整: 教育委員会、地域、保護者、関係機関との連絡・調整
●危機管理: 事故・災害・感染症・いじめ等の初動対応、校長不在時の判断補助
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そのような中、教職員一人ひとりの成長を促し、働きがいを高めていけるような「人材開発」の観点からは、①若手・中堅の支援(若手教員が育ち学べる環境を整え、メンタリング(助言と指導)などを通じて成長を支援すること)、②ワーク・エンゲイジメントの向上(教職員が仕事に熱意を持ち、没頭し、活力を得られるよう、個人の内的資源(自己効力感など)を強化し、仕事の資源(裁量権や支援)を増やすること)、③適切な承認(結果だけでなく、日々の行動、過去からの成長、そしてありのままの存在そのものを認める「4つの承認」を意識して関わること)が重要となります。
また、職員室全体を「機能するチーム」にするためのマネジメントを行う組織開発の観点からは、①「多忙の内訳」の可視化(教職員の量的・質的な負担感を把握し、対話を通じて共有していくこと)、②心理的安全性の確保(「自分の意見を否定されない」という安心感(心理的安全性)を醸成し、対話が活発な「ご機嫌な職場」を目指すこと)、③信頼関係の構築(専門能力(信用)、適切なコミュニケーション(親近感)、困り事への寄り添い(不安の低減)を通じて、組織の「信頼貯金」を貯めていくこと)が組織の行末を左右することになります。
単に「効率」よく作業をこなすだけでなく、教育活動の質を高める「効果」を意識し、教職員が主体的に動けるような場づくりをどのように行っていくことができるか、私も考えていきたいと思っています。
貴重な機会をありがとうございました。
