【学会報告】荒井英治郎「信州型フリースクール認証制度の現状と展望ーフリースクールの公的承認の視座から─」『日本教育制度学会第32回大会』
2025年11月30日、日本教育制度学会第32回大会の課題別セッションⅤ「普通教育機会保障における義務性原理の現状と展望」において、「信州型フリースクール認証制度の現状と展望ーフリースクールの公的承認の視座から─」と題した報告をさせていただきました。
当日の報告では、日本の公教育制度が直面する不登校児童生徒の増加と教育ニーズの多様化という課題を軸に、画一的な学校システムでは対応が困難な状況を指摘した上で、従来の「共通性」に基づく公教育から、「多様性を含み込んだ公共性」へと制度を転換させる必要性に鑑みて、その実現のための財政支援や質保証のあり方について理論的整理を行いました。
特に、具体的事例として、長野県が全国に先駆けて創設した「信州型フリースクール認証制度」を紹介しました。この認証制度は、フリースクールに対して運営費補助と活動実績・連携に関する認証基準を設けることで、財政基盤の強化と質の確保を図り、不登校児童生徒の学習権の保障を目指すものです。
報告では、学校外の学びの場を公的に承認・支援していく中で生じる、出席扱い問題や学習評価問題、公費支出をめぐる憲法上の制約など、制度運用上の課題と今後の展望について論点を提起させていただきました。
貴重な機会をどうもありがとうございました。