信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【講演】「探究学習入門ー「問い」の立て方・向き合い方ー」@長野県松本県ケ丘高等学校

【講演】「探究学習入門ー「問い」の立て方・向き合い方ー」@長野県松本県ケ丘高等学校

 

2022年2月3日、長野県松本県ケ丘高等学校の普通科1年生を対象に、「探究学習入門ー「問い」の立て方・向き合い方ー」と題した講演をオンラインでさせていただきました。

 

当日は、日常生活において当たり前と思われることに対して、見ようとしないと見えないことがあるという切り口から、
一般的な探究の過程における①課題の設定(体験活動などを通して、課題を設定し課題意識をもつ)、②情報の収集(必要な情報を取り出したり収集したりする)、③整理・分析(収集した情報を、整理したり分析したりして思考する)、④まとめ・表現(気づきや発見、自分の考えなどをまとめ、判断し、表現する)、⑤リフレクション(最終的な成果と探究の過程を振り返り、評価する)のうち、主に、①課題設定、②情報収集、③整理・分析に焦点を当てたお話をさせていただきました。

 

①課題設定では、「テーマ」を「課題設定」へとシフトさせる方法に関して、②情報収集では、バイアス(偏り・偏見・先入観)チェックの方法、先行研究のリサーチの方法、③整理・分析では、以下の「考える」ための技法と「捉える」ためのフレームワークをご紹介し、「当たり前」な日常を様々な「メガネ」で見てみることによってどのような景色に変わるのか、その「魅力」と「魔力」について紹介しました。

 

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【「考える」技法】
●順序付ける
●比較する
●分類する
●関連付ける
●多面的に見る・多角的に見る
●理由付ける(原因や根拠を見つける)
●見通す(結果を予想する)
●具体化する(個別化する、分解する)
●抽象化する(一般化する、統合する)
●構造化する

 

【「捉える」技法】
●As is/ To be
5W1H、6W2H
●共感マップ
●オズボーンのチェックリスト
●SCAMPER法
●SUCCESs
ペイオフマトリクス
●SMART
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松本県ケ丘高等学校の普通科の1年生では、いよいよ「個人探究」に入ります。探究ワールドにどっぷりと浸れることを期待しています。