信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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【講演】「これからの学校危機管理のあり方を考えるーネット・トラブルと学校安全ー」@長野市上水内中学校生徒指導主事会・北信高等学校生徒指導委員会(長水支会合同中高生徒指導連絡協議会)

【講演】「これからの学校危機管理のあり方を考えるーネット・トラブルと学校安全ー」@長野市上水内中学校生徒指導主事会・北信高等学校生徒指導委員会(長水支会合同中高生徒指導連絡協議会)

 

 

12月13日に、長野市上水内中学校生徒指導主事会・北信高等学校生徒指導委員会からお声掛けいただきまして、長水支会合同中高生徒指導連絡協議会の場で講演をさせていただきました。

 

テーマは、「これからの学校危機管理のあり方を考えるーネット・トラブルと学校安全ー」です。

 

今回は、ネットトラブルと学校安全の2本柱に焦点を当てながら、学校危機管理のあり方に関してお話をさせていただきました。

 

過日、長野県教育委委員会が2018年11月28日に公表しました調査結果によりますと、高校生の3割がネット依存の傾向を自覚していること、「写真や動画の投稿」の利用が高校生を中心に増加していたことが明らかになっています。

 

とりわけ、以下の点がポイントとしてあげられておりますが、こうした調査結果に対して学校現場がなしうること・なしえないことを考えるきっかけとなったらという思いでお話しさせていただきました。

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①機器の長時間使用とネット依存の状況がある。
・児童生徒は保護者の認識以上に長時間使用している。特に、高校生の約半数が3時間以上使用しており、深夜の使用も多い。
・児童生徒の中にはネット依存の傾向を自覚するものがいる。特に、高校生については約3割に上る。
②使用機器の低年齢化が進んでいる。
スマートフォンの使用は、小学生・中学生で増加している。中学生では5割を超えている。
③「写真や動画の投稿」「写真の交換」は、高校生を中心に増加している。
・「写真や動画の投稿」は、特に高校生女子で多く、保護者との認識と差がある。
・ネット上だけでの知り合いとの「写真の交換」は、どの年齢(学年)でも増加している。
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また学校安全に関しては、いくつかの判例を紹介させていただきながら、
判決を左右させた学校の取り組みを紹介させていただきました。

 

みなさま熱心に聞いていただきありがたい限りでした。どうもありがとうございました。