【書評】荒井英治郎「佐藤真久・広石拓司『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』」『月刊高校教育』2018年12月号,学事出版。

【書評】荒井英治郎「佐藤真久・広石拓司『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』」『月刊高校教育』2018年12月号,学事出版。

 


『月刊高校教育』(2018年12月号)に、佐藤真久・広石拓司『ソーシャル・プロジェクトを成功に導く12ステップ』の書評を執筆させていただきました。

 


SGDs時代における地球規模の「複雑な問題」は、複数の要素から構成され、かつ各要素が相互作用の関係にあり、さらに時間の経過とともに状況が変化していく特徴を持ちます。従って、何が問題で、何が原因なのかを特定したり明確にすること自体が困難を極めます。


私たちは、問題解決のプロセスを「社会現象の論理的分析→現象の分解→原因の特定→原因を除去する解決策の実施」と、問題を構成要素別に分割・単純化し、その原因を除去することで論理的に解決できるはずだという幻想に未だ囚われているきらいがあるりますが、この要素還元主義的・線形的な方法では、解決した気分に浸ることはできても、本来の課題解決は、実のところ遠のいてしまいます。

 

 では、「複雑な問題」は、どのような視点で解決していけばよいのでしょうか。

 

こうした課題に直面している方はぜひご一読ください。「探究的な学び」の本格化は、教員のティーチングや生徒のラーニングのあり方を大きくシフトさせます。問題解決の前提・捉え方・考え方・進め方のシフトを提唱する本書は、高校における「ラーニング・シフト」の方向性を具体的に示すものといえるでしょう。