【書評】荒井英治郎「国立教育政策研究所編『資質・能力【理論編】」『月刊高校教育』2016年6月号,学事出版

【書評】荒井英治郎「国立教育政策研究所編『資質・能力【理論編】」『月刊高校教育』2016年6月号,学事出版

編集

 

ご紹介が遅れましたが、『月刊高校教育』(学事出版)の2016年6月号に、書評を執筆させていただきました。

 

 中教審は、学習指導要領の改訂を目的とした「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」の審議を継続させていますが、主体的・能動的な学習方法を重視する観点から、ICTや「アクティブ・ラーニング」の活用が検討されています。

 

「何を教えるか」から「どのように学ぶか」という学習観のパラダイムシフトに伴い、今後は「何を知っているか」に留まらず「何ができるか」が問われることになります。

 

しかし、上記の学習観の転換の背景にある「21世紀に求められる資質・能力」や、学習者が自身の思考を広げ深める「学びの構造」が教育関係者にどの程度理解・共有されているかというと、疑問なしとしません。

 

これに対して、本書は、国立教育政策研究所のプロジェクト研究の成果として整理された「21世紀に求められる資質・能力」をわかりやすく解説したものです。

 

与えられた「問い」に対して唯一の解を導き出す時代から、「問い」の問われ方に熟慮しながら対話や協働を通じた最適解を創造していく時代へ。「目的(ends)」だけでなく「手段(means)」としての資質・能力に注目が集まる中、資質・能力を育成するための道筋の一つに光を当てたのが、本書です。「キー・コンピテンシー」と「21世紀型スキル」の概念、資質・能力を育成することの意義、国内外の研究事例を紹介していますので、ぜひご参照下さい。