教員研修体系

今年度、委員として関わらせていただいた『長野県教員研修体系』が

先日公表されましたので、お知らせいたします。

 

http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyogaku/gakko.html

 

 

教育不信が蔓延する中で、いかに教育界に対する地域社会の「眼差し」を変え、信頼の構造を再び作り上げていくことができるのか、研修体系の見直しは、知識基盤社会の学校や教職員をどのように捉え直し、位置づけ直していくかという議論と通底していると考えています。

 

 

会議の場では、

 

教員個々の力量形成・職能開発、学校の組織力向上、教育界への信頼回復といった趣旨を考慮する必要があること

 

②研修体系の検討過程では、研修制度全体のバランス(法定研修、指導改善研修、校内研修・個人研修、教員免許更新講習、派遣研修など)、「免許状主義」と「開放性」の原則との整合性、教育現場と大学・教職大学院との関係、いわゆる「教育実習公害」問題や免許状取得者と採用数との需給マッティングへの対応等の論点も同時並行的に検討していく必要があること

 

③そのためには、長野県の教育現場の実情(人事・構造バランス、勤務実態など)、長野県教育に対する地域ニーズ(伝統と革新)、普遍的かつ現実的な教員の資質・能力のあり方(長野県の独自性と特異性の比較)等を再検討し、「実効力」のある研修制度を再構築していく必要があること

 

素朴な「厳罰主義」、「法規万能主義」、「研修万能主義」は、非違行為を短期的に制限することになり得ても、教育界に対する信頼を完全に取り戻すことには寄与しないこと

 

現在の研修制度が果たして教育現場の最前線で尽力する教員にとって意味のあるものとなっているのか、既存の政策の評価なしに新たな研修を考えることは、不毛なものとなるだけでなく、教職員の士気を下げることにつながることになること

 

といった形で、私なりの原理・原則を大切にして審議に関わらせていただいたつもりです。

どの程度の役割を果たせたかは、

今後の制度運用も含めて、省察していきたいと思っています。