信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

昨日は午前中に「吉報」があり、

ここ数か月の悩みが少しだけではありますが、解消されました。

ホッとしているといった方がよいでしょうか。

これからも気を引き締めて生活していけたらと思います。

 

 

さて、本日は東京出張で、ただいますでに「あずさ」の中です。

今日はイベントが多いですが、うまくこなしていくつもりです。

まずは車内で仕事、仕事!

気持ちが充実しているから仕事にもいい影響を与えてくれることを祈るばかりです。

 

 

ところで、松本は桜が見ごろになってきています。

ぜひ皆さんお立ち寄りください。

 

【本日の一手】 

教育思想史で読む現代教育

教育思想史で読む現代教育

 

森田尚人先生・森田伸子先生から送っていただきました。

若輩者の私に対して、いつもお心遣いどうもありがとうございます。

 

 

出版社のHPによれば、

本書の紹介は

「「システム」「知」「人間」という三つのテーマのもと、現代教育を思想史的に読み解く。個別の論点を積み重ねることにより、現代教育の全体像を炙り出していく。現代の教育学の到達地点を示している本書は、教育思想史・教育哲学分野だけでなく、教育に関心を持つ人、教育学を学ぶ学生への教育思想史入門の必読書となる。」

となっています。

 

目次は、下記の通り。

 

森田両先生の退職にあわせて刊行されていることもありますが、

気を引き締めつつ、読み進めようと思っています。

 

 

 

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はしがき[森田尚人・森田伸子]

序 ふたたび近代教育を問い直す

第1章 近代教育と形而上学――「自然」概念再考[森田伸子]
 はじめに
 1 神学と形而上学
 2 啓蒙の宗教批判
 3 宗教批判から「形而上学的自己」へ
 4 一八世紀における二つのデカルト主義
 5 ルソーにおける「教育」と形而上学

第Ⅰ部 システム

第2章 政治――逆コース史観のアンラーニング[小玉重夫]
 はじめに
 1 戦後教育学と講座派マルクス主義
 2 かくれた対抗軸――戦後の労農派再結集とその挫折
 3 脱冷戦的思考をめざして
 結びにかえて

第3章 大学――脱・機能主義の大学像の構築に向けて[松浦良充]
 はじめに
 1 大学改革の大学像
 2 ハッチンズの希望と失望
 3 ハッチンズの大学像と教育概念

第4章 都市――ジンメルの思想に内在する人間形成論を解読する試み[山名淳]
 はじめに――都市にまつわるエピソードからジンメル
 1 ジンメルの都市論――「大都市と精神生活」にみる都市観
 2 潜在的な「都市と人間形成」論としての〈アルプス/ローマ〉論
 3 都市の人間形成に関する「文化の悲劇」を超える可能性――結びにかえて

第5章 道徳教育――ナショナリズム教育勅語がもたらす自己否定[松下良平]
 1 問題設定――自己否定の道徳はなぜ受け入れられたのか
 2 ナショナリズムと道徳教育
 3 国体のナショナリズム
 4 教育勅語の政治学
 5 自己否定の重層化

第6章 職業教育――戦後教育における一般的教養と技術[江口潔]
 はじめに
 1 生産主義教育論と教育計画論
 2 教育計画論の後退
 3 変容する現場の職業教育
 おわりに

第Ⅱ部 知

第7章 教養――ヨーロッパ的人間形成と知的文化[綾井桜子]
 はじめに
 1 現代日本における教養の模索――高等教育論のなかで
 2 ヨーロッパにおける教養と教育
 3 教養としての哲学と人間形成――思索の訓練を通じて、生き方を考える
 おわりに

第8章 人間形成――教育科学の基礎概念としてのBildung[鳥光美緖子]
 はじめに
 1 予備的考察――教育科学の基礎概念と一般教育学
 2 人間形成概念によって方向づけられた教育学構想の成立と展開
 3 一般教育学構想の変容と分析概念としての人間形成――「形成可能性/形成」
 4 経験的教育研究と人間形成理論をつなぐ――社会と個人の相互作用としての人間形成
 5 経験的研究の基礎概念としての人間形成――人間形成論的伝記研究
 おわりに

第9章 教科書――コメニウス『汎教育』における書物一般と学校用書物[北詰裕子]
 はじめに
 1 汎書籍論における個別的書物の執筆法則――書物の氾濫に抗して
 2 普遍的書物の執筆法則――光の協会が用意する書物
 3 「神の三書」とその手引き書としての教科書
 結びにかえて

第10章 カリキュラム――及川平治教育思想の生命概念[橋本美保]
 1 カリキュラムの基礎
 2 及川平治と明石女子師範学校附属学校の実践理論
 3 及川平治の教育思想
 4 生活概念と生命概念
 5 教育者の「生命の躍動」

第11章 国語――戦前戦後の言語研究におけるメンタリズムとメカニズム[渡辺哲男]
 はじめに
 1 戦前の言語学・国語学におけるメンタリズム
 2 「メカニスティックなメンタリスト」――服部四郎における言語研究の態度
 3 時枝・服部論争からみえてくるもの――「ラング」の実在をめぐって
 結びにかえて――言語教育におけるメンタリズムとメカニズムをめぐって

第Ⅲ部 人間

第12章 人間学――京都学派人間学と日本の教育学との失われた環を求めて[矢野智司]
 1 問題としての京都学派の人間学と日本の教育学
 2 大正新教育における「新カント学派」西田幾多郎とその弟子
 3 京都学派教育学の誕生と展開
 4 京都学派人間学の「日本教育学」的形態
 5 京都学派三木清の技術論と「教育科学」の成立
 6 京都学派人間学と戦前戦後の「国民道徳」論の行方
 7 京都学派の人間学と日本の教育学の失われた環

第13章 倫理的基礎――教育を支える愛[田中智志]
 1 教育実践の基礎とは何か
 2 道徳を超えるもの
 3 ベルクソン――愛という力
 4 実存への篤信

第14章 臨床――教育理論における臨床性志向の意義と課題[田中毎実]
 1 教育理論における臨床性への関心の高まり
 2 臨床的・人間学的な教育理論の展開―― 一つのモデル
 3 教育理論における臨床性への転回の意義と課題

第15章 発達――戦後教育学のピアジェ受容[下司晶]
 はじめに――教育学の心理学受容を問う
 1 価値としての発達――戦後日本のピアジェ体験
 2 規範としての発達――戦後教育学のピアジェ受容
 3 秩序としての発達――ピアジェと失われた「自然」
 結びにかえて――発達教育学から臨床心理学へ

第16章 注意――教育的介入を亢進させる虚焦点[今井康雄]
 1 「注意」――現代教育論の隠れた焦点?
 2 「注意」の歴史的文脈
 3 教育における「注意」概念
 4 映画教育論における「注意」
 5 「注意」の位置価

結 教育思想史から教育学へ、ふたたび

終章 教育思想史の方法論的反省――「発達」概念の思想史の試みを軸にして[森田尚人]
 はじめに
 1 教育学における思想史研究の位置づけ
 2 ラヴジョイ――「単位観念」の思想史
 3 フーコーの「考古学」と歴史の断層
 4 スキナー ――「言説」の思想史における主体の問題
 おわりに

あとがき――教育学のパラダイム・シフト[下司晶・今井康雄]

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このほか森田先生関係で書棚にあるものをピックアップ。

教育と政治―戦後教育史を読みなおす

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近代教育思想を読みなおす

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