信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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韓国出張1日目

 

今朝は、中部国際空港を10時30分に出発し、12時30分に韓国ソウルに到着。

空港から「KALリムジン」とやらに飛び乗り、90分ほどで、ホテルに到着。

 

今回の滞在先は、The Grand Ambassador Seoulです。

https://grand.ambatel.com/

 

先方のご厚意でエグゼクティブフロアに宿泊させていただけるよう手配してくれたようで、

感謝です。快適さレベルは文句無しです。

 

チェックイン後、タクシーで30分ほどで本日のclosed meetingの会場であるHanyang Universityへ。ホストは、Hanyang Institute for Legal Studiesです。

共催は、Korean Society for Education Lawとのこと。

韓国では日本に数年遅れてロースクールができたようですが、

それに伴い、法学部はなくなっていくようです(現在は移行措置中)。

 

さて、15時から18時まで、次の3人のプレゼンの後、フリーディスカッション。

 

1:Lee ki Woo (Professor, In-ha University)

2:Jan De Griio (professor, college of Europe)

3:Hans-Peter Fussel (Professor, HumboldUniversity)

 

1人目のLee先生は、

Some Issues Arising from Korean Eduction Law

と題したテーマでプレゼン。

主に、①地方政府における教育権限、②教育の分権化、③子どもの人権をめぐる論争、④国立大学の協調と自立性との関係、⑤私立学校法の改革、⑥私立教育機関としての塾的存在の是非(Hak-Won)、⑦オルタナティブエデュケーションとホームスクーリングといった7つのトピックについて話されました。

 

2人目のJan De Groof先生は、

Introduction and prospect to the 2nd World Conference for Education Law and Policy

とのテーマで11月に開催されるカンファレンスの内容紹介とともに、

国際法と国内法との関係、EU特有の教育課題など、様々な論点を挙げられました。

それにしてもJan先生は本当にユーモアラスで気さくな方です。

まさにサンデル並みに白熱した議論が展開されました。

 

 

 

3人目のFussel先生は、

Status and problem of Education in Germany and challenges

とのテーマで、最近ドイツで発刊された政府の報告書の解説をされました。

やはりドイツにおいても教育格差と階層間格差の問題は看過しえない問題として、

統計的にも有意さが鮮やかに出ていることを挙げておられていて、

いわゆるデュアルシステムの在り方を再考する必要があると主張されていました。

 

韓国のケースは、日本の改革動向と軌を一にしている部分が多かったです。

大統領選も控え、今後の展開に注目してみたいです。

 

明日は、午前中に新聞社からの取材があるようです。

今日は早く就寝します。

 

なお、1日目の夕食は、Korean Restaurantでした。