信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

『人間会議』(教育改革の条件)

ここのところ息子が夜は眠るようになったものの(一度も起きない!)、とにかく朝起きるのが早いです。


どうにか7時くらいまで眠ってくれると1日がかなりスムーズにいくのですが、今週一週間は、基本的に6時代、日によっては5時という早起きさんです。

とはいえ、一度起きた息子はパワー全開ですのでもうひと眠りということは期待できず(笑)、1日がスタートです。


まずは、目覚めの1杯ということで、マグマグに麦茶をセットして、水分補給。

その後、顔を温かいタオルで拭いてあげて、その上にクリームを塗ってあげます。

早朝のルーティンである絵本タイムをしている間に、朝食の3点セット(最近は妻が作ったパンケーキ、ヨーグルト、バナナ)を準備して、完了後ストッケに座らせます。

朝食後は、NHKの教育テレビ(今度からは「Eテレ」というそうです)を見せながら、おむつをかえて、全身クリームを塗ってあげて、着替えさせます。

それが終わったらようやく大人の食事。


職場につく前に、一仕事完了といった感じです。

とはいえ、1年前は数時間に1度は起きていたことを思い返せば連続睡眠時間は格段に増えたことですし、息子の成長過程に寄り添えることほど幸せなことはありません。




本日は朝一番に妻子を病院につれていき、その後職場でGプロ。今月中に一つのけりをつけたいと思っているので、休憩なしの日々が続いています。
おかげで今週のタスクは無事にクリア。



来週月曜日は、ルーティンのオーラルで東京日帰り出張です。




【最近の一手】

荒井英治郎「まちづくりと一体の教育改革」『人間会議』2011年夏号

http://ec.sendenkaigi.com/products/detail.php?product_id=3219



以前電話取材を受けたものがパブリッシュされました。三鷹市で関わらせていただいている仕事を素材に、教育改革に関するラフスケッティを話してみた次第です。



興味のある方はご覧ください。



ちなみに、項目は下記のような感じです。

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●教育改革のパラドックス


●「公教育」の再定義


●教育改革の4つの条件


1.教育改革の「ロール(役割)」


2.教育改革の「ルール(原則)」

①開放制(open、right to access)の原則

②共通性・共同性(common)の原則

③多様性・複数性(diversity、plurality)の原則



3.教育改革の「ホール(落とし穴)」


①改革案は、親や地域住民の教育要求に迎合するのと
は異なる形で、親や子どもの個別的なニーズに「応答的」(accountable)であることを求めているか


②改革案は、単なる公費削減路線とは異なる形で、「効率的」な予算執行を可能とするものか(校務支援システムの導入、退職教員・免許状所有大学院生の活用、マネジメント専門職の導入検討など)。


③改革案には、専門職主義に基づく独善性と官僚化を生じさせない形で、教育サービスの向上を促す「メカニズム」が組み込まれているか。


④改革案には、閉鎖的ではなく開放的な「コミュニティ」として学校が存在し続けるための配慮(自尊感情、所有意識、ソーシャル・キャピタルの醸成)がなされているか(人は教育によってはじめて人になるように、学校は地域に理解され地域に根付いてはじめて学校になる)。


⑤改革案には、古くて新しい教育行政(中央政府・地方政府)の役割を担わせる責務が課せられているか。

・フィードバック・ネットワーキング機能(個別的取組み・成果の共有、理解の浸透)

・自律性の原則(国家権力からの自由、自由裁量権の拡大)

・公開性の原則(正義・公正・公平の原則に適うことを示すための情報公開、説明責任・結果責任=透明性の確保)


⑥改革案は、1つの学校、一部の学校のために寄与することを目的とするのではなく、最終的に「公教育」全体を改革していく実効性を有するものとして考えられたものであるか(教育改革は、市場万能主義の1つの帰結である特定の人間だけが便益を得ることになる可能性を常に秘めている)


⑦教育改革の「手段」が教育改革の「目的」となっていないか(教育改革は、手段と目的がいつの間にか逆転し、手段の目的化に陥りやすい)。

4.教育改革の「ツール(手段)」

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