信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

アセスメントのアセスメント

本日は、早朝から大学出勤。

妻子は里帰り育児中ということもあって、
本来ならば3時間起きに起きたりする必要もなく、
ぐっすり睡眠をとるべきなのでしょうが、
なかなか一度変更されたペースは変えることができないようです。

とはいえ、仕事は山積みでしたので、「早起きは三文の得」を信じて出勤。


まずは、たまっていた物品購入のシステム処理を行う。
財務会計システムが4月から変更されたということで、
まだまだ不慣れですが、使い勝手は比較的良くなったようです。
その後、先週の出張完了報告を提出。

その他、非常勤の仕事として、レポート添削を行う。
今回は、レポートが2件、試験が2件です。

午後は、比較的時間を確保することができ、
Educational Reform in Japan, 1945-1952の読み込み。
ようやく複写分を読了できました。
これで少しは実証性がアップしそうです。

明日は、授業開始までに依頼されていた書評原稿のめどをつける予定です。


「限られた時間でできる限りのことを進めておく」


当分の間、キーワードになってしまいそうです。


【本日の一手】

現代アメリカの教育アセスメント行政の展開―マサチューセッツ州(MCASテスト)を中心に

現代アメリカの教育アセスメント行政の展開―マサチューセッツ州(MCASテスト)を中心に

執筆者の黒田友紀さんから先日送っていただきました。
どうもありがとうございます。
黒田さんとは、昨年の教育制度学会の大会でお会いして、
以後、メールのやり取りを中心に情報共有させていただいております。


本の紹介分としては、

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テストは教育改革の「万能薬」か?今日アメリカで展開されているテスト政策において、州統一テストをはじめその結果は、児童・生徒の学力測定・評価にとどまらず、高校卒業要件、教員評価、教育財政改革等、広範かつ管理主義的に利用されている。そうした実態をその理論的背景とともに、教育先進州としてマサチューセッツ州を中心に、交錯する賛否両論を含め詳細に紹介・考察した本書は、現在のアメリカ教育アセスメント行政の実際が意外に未紹介の中、今後のわが国教育行政を考える上必読の研究となるだろう。

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とあります。
http://www.junkudo.co.jp/detail2.jsp?ID=0110705044


目次は、

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アメリカのテスト政策に関する先行研究

第1部 連邦政府・州政府の学力向上政策(アメリカ連邦政府の教育改革;アメリカにおけるスタンダード設定論の検討―McRELデータベースに焦点を当てて;「マサチューセッツ州教育改革法」の成立;マサチューセッツ州の教育財政改革;「州共通学習内容」の改定とジョン・シルバーの教育改革思想)


第2部 MCASテストによる学力向上政策(第1回MCASテストの実施と結果;テストとアカウンタビリティに基づく教師改革―教員免許試験・研修制度改革に焦点をあてて;学力向上政策とバイリンガル教育廃止運動;ボストン学区における学力向上政策;ケンブリッジ学区における学力向上政策)


第3部 NCLB法制定後の学力向上政策(NCLB法の制定背景、特殊性、現状と課題;NCLB法制定後のマサチューセッツ州における学力向上政策;標準テスト批判の諸相―「真正の評価」の理論と実態;ボストン学区におけるパイロット・スクール改革の検討―「真正の評価」に焦点をあてて;「スタンダードに基づく教育改革」の再定義に向けて―NCLB法制定後のアカウンタビリティ強化の観点から)
マサチューセッツ州教育改革の評価

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執筆者一覧は下記の通りです。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4887139470.html

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北野秋男[キタノアキオ]
日本大学文理学部教授・日本大学大学院総合社会情報研究科教授。博士(教育学)、教育学専攻、1955年富山県生まれ

黒田友紀[クロダユキ]
日本大学非常勤講師。修士(教育学)、学校教育学専攻、1976年富山県生まれ

石井英真[イシイテルマサ]
神戸松蔭女子学院大学人間科学部子ども発達学科講師。博士(教育学)、教育方法学専攻(学力論)、1977年兵庫県生まれ

長嶺宏作[ナガミネコウサク]
日本大学国際関係学部助教。修士(教育学)、アメリカ教育行政・政策専攻、1976年大阪府生まれ

吉良直[キラナオシ]
日本教育大学院大学学校教育研究科教授。博士(教育学)、国際教育学専攻、1965年東京都生まれ

遠藤貴広[エンドウタカヒロ]
福井大学教育地域学部附属教育実践総合センター講師。修士(教育学)、教育法法学専攻、1977年福井県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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私も今の仕事の次は、アメリカ研究にシフトしたいという気持ちもありますので、今度お会いしたときに議論ができるように、ぜひ熟読させていただきます。

どうもありがとうございました。