信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

児童虐待対策における連携強化

松本は昨日の夜に雪が降ったようで、
一面銀世界。



時事通信内外教育のメールマガジンに下記のような記事ありけり。

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◇虐待児童の出欠状況、月1回報告=学校と市町村の連携強化へ−文科・厚労省


 児童虐待防止に向け、文部科学省厚生労働省は24日、虐待が疑われる児童、生徒の出欠状況を、学校側が市町村や児童相談所に定期報告するとした情報提供の指針を策定し、全国の自治体に通知した。

学校側に報告が義務付けられるわけではないが、関係機関ができるだけ早く状況を把握できるようにする。

 東京都江戸川区で1月、小学1年の男児が両親から暴行され、死亡した事件を受けた措置。男児は長期欠席しながら虐待が見落とされ、学校側と関係機関との間で連携不足が指摘されていた。 
 指針では、市町村などが虐待を把握している児童や生徒について、学校側に情報提供を要請。
学校側は月1回程度、出欠状況や家庭からの連絡の有無、欠席理由を市町
村の福祉部門に伝える。
 福祉部門は、報告内容を複数の担当者で評価した上で、家庭訪問などの対応を検討
する。必要に応じて児童相談所に支援も要請する。

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生徒指導の領域では、ある種「べき論」とも言うべき規範論が多いこともあり、こうした施策の評価というか実態を分析したりすることが少ないのではないかという印象を抱いています。
最近、自分が教育課程行政論にも関心があるからでしょうか、
いわば内的事項に関する政策の分析をいつかしてみたいですね。



【本日の一手】

教育政策研究五十年―体験的研究入門

教育政策研究五十年―体験的研究入門


http://www.nihontosho.co.jp/2010/03/post-103.html


研究室同期のUさんが労を執って下さって、
著者割引で購入することができました。
どうもありがとうございます。〉Uさん


かなりの頁数なので読むのが大変かなと思いきや、
入手した先週金曜日の移動中に一気に読了。
共鳴するとともに何か複雑な心境にもなりました。
研究的モチベーションがさらにアップし、
今日からまた1週間精進したいと思います。





目次は下記の通りです。

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第1部 研究の回顧と展望
第1章  研究の課題と方法
補論1  体験的研究者入門
第2章  教育研究運動と教職員
第3章 教育行政の統制と管理
第4章  教育財政と教育経済
第5章  公教育と私教育
第6章  生涯教育と教育環境
第7章  高等教育と特種教育
第8章  教育の比較と比較教育
第9章  教育政策と教育改革
第10章 公教育の目的と未来環境
第2部 学んだ学校、勤めた職場
第1章  戦時体制下の初等中等教育
第2章  学制改革期の高等教育
補論2 体験的学校教育論
第3章  勤めた職場と同僚たち
第4章  その他の教育・研究活動

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