信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

ゆくえと『私の教師生活―戦後教育実践に学ぶ』

今日は朝から松本は大雪。
外は雪景色です。

天気の変化が激しい今日この頃ですね。


【本日の一手】

船寄俊雄編『私の教師生活』神戸大学大学院人間発達環境科学研究科,2009年。

『教育学研究』の最新号にまだ残部があるとの記載がありましたので、
船寄先生に問い合わせをして送っていただきました。
どうもありがとうございました。

私の所属先の教職教育部では、
主に教育学部以外の大学生に対する教職課程を行っているため、
この種の報告書は、そうした学生に対して教職への道を志すモチベーションの一つとなると考えたわけです。





教育改革のゆくえ ――国から地方へ (ちくま新書 828)

教育改革のゆくえ ――国から地方へ (ちくま新書 828)


今月上旬に出版された新著を読了。
文体に慣れていることもあってすぐに読めましたが、
他の読者はいかがでしょうか。

概要は、

                                                                                      • -

2000年以降、内閣主導の改革が進み、予算も削られ、危機的状況にある教育行政。内閣・文科省文教族のパワーバランスの変化を明らかにし、政治主導の現在、教育が政治の食い物にされないための方策を考える。

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と紹介されています。



目次は下記の通り。

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第1章 自民党政権時代の教育政策(政府・自民党の政策決定のしくみと文教族文部科学省の組織と特質;旧来型教育政策決定の特徴)


第2章 “政治主導”の教育政策決定―一九九〇年代以降の大変動(一九九〇年代の政治改革と二〇〇一年の中央省庁再編;三位一体改革による政治力学の変化;後退する文教族の政治力;教育振興基本計画の策定過程;政治主導と文部科学省内の変化)


第3章 三位一体改革と義務教育「格差」の拡大(複雑な義務教育の行財政システム;三位一体改革と義務教育費国庫負担制度の縮減;三位一体改革後の地方義務教育財政の実態;準要保護家庭への就学援助補助金廃止)


第4章 揺れる教育委員会制度(教育委員会制度とは何か;地方分権改革と教育をめぐる「大政治」の復権;教育委員会制度の功罪と廃止論)


第5章 新たな教育行政システムに向けて(義務教育財政制度の改革課題;教育委員会制度の改革課題;教育特定交付金と教育委員会制度の再生)
終章 期待と不安が交錯する教育政策のゆくえ

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以下、出版社の情報です。

http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480065360/


すでにブログで感想が書かれていました。

http://d.hatena.ne.jp/hirokim21/20100213/1266001163



そういえば、同名の書籍も出ていますよね。
それぞれ領域の異なる研究者による著作なので、
並べて読んでみると面白いはずです。

以下本棚から「ゆくえ」シリーズ(?)をピックアップ!


教育改革のゆくえ―格差社会か共生社会か (岩波ブックレット)

教育改革のゆくえ―格差社会か共生社会か (岩波ブックレット)

教師教育改革のゆくえ―現状・課題・提言

教師教育改革のゆくえ―現状・課題・提言

学校改革のゆくえ―教育行政と学校経営の現状・改革・課題

学校改革のゆくえ―教育行政と学校経営の現状・改革・課題

教育改革のゆくえ―自由化と個性化を求めて (UP選書)

教育改革のゆくえ―自由化と個性化を求めて (UP選書)

大学改革のゆくえ―模倣から創造へ (高等教育シリーズ)

大学改革のゆくえ―模倣から創造へ (高等教育シリーズ)