信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

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第4回FDセミナー

今日は、午前中の教育行財政概論では、
教育バウチャー制度」について解説しました。
学生の所属しているところが地方国立ということもあって、
公私間格差の問題など、若干バウチャーのメリットとデメリットが伝わりにくかったのかもしれないと猛省しています。
また次回補足説明をします。
といっても、次回は次週ではなくて週末土曜日の補講ですね。
朝9時からスタートしますのでよろしくお願いします。

その後、午後の部会議を経て、夕方からは第4回FDセミナーでした。

本日のテーマは、「カンニング」です。

メモを転載しておきます。

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Ⅰ導入・概説:≪不正行為:カンニング≫の問題点について

●≪不正行為;カンニング≫とは?
Cunning:ずるがしこい
→日本語の「カンニング」の意味はない。
Ceat:だます、いかさまする、不正行為、いかさま師

・試験時の不正行為
・レポート作成時の不正行為

広義には、
・課題提出の書き写し
・回答時ののノート回し
・代返


●問題点
■教員:「成績・評価」という視点から
・達成度チェックが機能しない。
・理解度・習熟度を判別できない。
・正確な成績・評価ができない。
=教育の質保証が保証されない。

対処の例
・1回あたりの試験・レポートへの比重の見直し
・出題方法・内容の見直し
・提出課題・答案の扱い方/チェック法の見直し


■学生:「行為」という視点から
・倫理/道徳的に「悪いこと」
・教育を受けることの放棄
・自己成長の放棄
・自己の経歴の詐称

対処の例
・意識づけ→行為の意味と重大さ
・試験・課題の意味→自己認識・評価の機会
・生きる姿勢


●問題の解決に向けて

■各教員の取組み
・自己チェック


■教員集団の協働
・共通認識と共通の取組み
・教員の理解
・相互確認

■組織的取組み
・教員:「成績・評価」の観点
=教育法・教育の質保証の一部として

・学生:「行為」という観点
=アカデミック・スキルの一部として



Ⅱグループワーク(1):試験時の≪不正行為≫の防止について
●試験時の≪不正行為≫にはどのようなものがあるのか?

●試験時の≪不正行為≫をどのように防いだらよいのか?


Ⅲグループワーク(2):≪不正行為≫を見つけたら?

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私が行うテストはほとんど自身の見解を述べてもらうような論述中心に構成されますので、ある意味カンニングの可能性が最も少ないものかもしれません。


今日は少しだけ早く家に帰宅。
明日から週末までまとまった時間が取れそうですので、
集中講義と後期授業の準備に尽力するつもりです。