本日は、午前は事務処理及び週末の仕事の準備。
午後は、理学部校舎で教員採用試験対策の一環として、
「集団討論」や「集団面接」についてのお手伝いをしました。
集団討論は、採用側から見れば、
初対面の集団の中で、対象者がどのような対応を行うかを見ることで人物評価をする場といえ、基本的には、場を心得て集団の協調を保つことができるかが前提となるようです。
部の担当者からは、①他の受験者の意見をしっかりと聞くと共に、②その上で自分の意見が主張できることが求められ、討論がテーマに沿って内容の深いものとなるように、働きかけることが望ましいとの説明が行われました。
一見、②に注目しがちになりますが、実は①がなかなか難しいと個人的には思います。「聞く」ということは、ただ「頷く」だけでは不十分でありまして、他者理解の基本である相手の立場に立って他者を「受容」していくことが求められるのではないかと思っています。
今日は、評価の観点として、下記の6点が設定されました。
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①主導性
②企画力
③表現力
④判断力
⑤協調性
⑥貢献度
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それぞれ説明すれば、
①集団をまとめよい方向に討論を進めているか、
②テーマの意図を理解し適切に応答しているか、
③自分の意見をわかりやすく伝えているか、
④テーマを理解し教育課題としてとらえているか、
⑤討論において柔軟な態度で対応しているか、
⑥議論を深めたり、進行させたり、整理しているか、
ということに分節化できそうですね。
今日のお手伝いを通じて自分自身も振り返りができ、大変勉強になりました。また機会を作ってお手伝いできればと思います。
【本日の一手】
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先週末に行われたイベントにおきまして、
イベントURL
www.pbl-japan.com/
理事長のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/pblminnesota
筆者のひとりであります東大大学院の林寛平さんからいただきました。
どうもありがとうございます。
目次は、下記の通りです(出版社HPより→http://www.akashi.co.jp/Asp/details.asp?isbnFLD=4-7503-2920-7)
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◆キャプション
今、世界各地の教育改革が激しく揺れ動く中、子どもの学力を考える土台となる教育観のあり方そのものが問われている。教育史、カリキュラム、教育行政、生涯学習、教師教育、教育開発等を専門とする多様な執筆者による視点で縦横に世界と日本の学力問題に迫る。
◆内容構成
序章 世界と学力の多様性を描き出す(北村友人)
第1章 欧州連合(EU)
世界でもっとも競争力のある知識社会をめざして(澤野由紀子)
●ドイツ・オーストリア
移民受け入れに揺れる社会と教育と教育学の変容(近藤孝弘)
第2章 北欧
教育の理想郷とその変容(澤野由紀子)
●フィンランド
生涯にわたる学びのビジョン――世界の学力論議をリード(渡邊あや)
●スウェーデン
社会統合か社会分離か――学力論議に揺れる政治と社会(林寛平)
●ノルウェー
知識の質と不平等をめぐる教育改革の途上で(中田麗子)
第3章 イギリス
自立した学習者の創出と基礎学力――近代教育のパラドックスの深化(大田直子)
第4章 ロシア・CIS
体制転換とともに変わる学力観・変わらない学びの文化――(澤野由紀子)
第5章 北米
多様性のあるグローバリゼーション(佐藤学)
オバマ政権の教育政策(澤野由紀子)
●アメリカ・マサチューセッツ州
どの子も置き去りにしない法――テストとアカウンタビリティに基づく学力向上政策(黒田友紀)
第6章 ラテンアメリカ
植民地遺制と経済社会構造による格差に挑戦する国々(江原裕美)
第7章 東南アジア・南アジア
●フィリピン・カンボジア・バングラデシュ
多様な「開発途上国」――教育へのアクセスから質へ(北村友人)
第8章 東アジア
●中国・韓国・台湾
受験型学力から創造性・考える力をもつ学力へ(石井光夫)
終章 グローバリゼーションの中の日本の学力
●日本
学ぶ意欲の時代から学ぶ意味の時代へ――問われる「質と平等」の同時追求(佐藤学)
あとがき(澤野由紀子)
contents
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彼とは、来月の週末にまた再会できます。
それまでには読了するつもりです。
「揺れる学力」。的を射たタイトルですね。
どうもありがとうございました。