信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室

信州大学教職支援センター 荒井英治郎研究室に関するブログです。

【講演】「メディアリテラシー講演会 ネット・スマホ・ゲームと自分にどう向き合うか」 @松本市立高綱中学校

【講演】「メディアリテラシー講演会 ネット・スマホ・ゲームと自分にどう向き合うか」

松本市立高綱中学校

 

本日は、松本市立高綱中学校の「メディアリテラシー講演会」にお声掛けいただき、
「ネット・スマホ・ゲームと自分にどう向き合うか」というタイトルで講演をさせていただきました。

 

同学校の中学生全員の約300名の生徒と保護者の皆様に対して、
「文明の利器」であるネット・スマホ・ゲームに関して、何に気をつけ、どう向き合うべきか、考えていただきました。

 

中学生にお話しさせていただく機会はこれまであまりありませんでしたが、とても貴重な経験となりました。

 

どうもありがとうございました。

 

 

【講演】「学校の働き方改革のこれまでとこれから」@第207回北安曇教育会総集会

【講演】「学校の働き方改革のこれまでとこれから」@第207回北安曇教育会総集会

 

2019年5月18日に第207回北安曇教育会総集会@長野県大町市立西小学校の場で、
「学校の働き方改革のこれまでとこれから」と題した講演をさせていただきました。

当日は、あらめて、以下の問いからスタートさせていただきました。

①今の働き方に満足しているか?いないか?(なぜか?)
②今の私にとって、最も望ましい働き方は、どのようなものか?(なぜか?)
③10年後の私にとって、最も望ましい働き方は、どのようなものか?(なぜか?)

 

また、アマゾンのジェフ・ペゾス氏の、Good Intension doesn’t Work. Only Mechanism Works. を引きながら、もはや、「善意」だけでは教員は働き続けられない。「仕組み」の土台の中で、教員の「善意」が発揮されるとした場合、どのように「教員の善意」に頼らない「仕組み」づくりを構築していくか私なりのアイディアを提案させていただきました。

 

今後、国の動向として、勤務時間管理の徹底と勤務時間・健康管理を意識した働き方改革の促進(①勤務時間管理の徹底と上限ガイドライン(月45時間、年360時間等)の実効性の担保、②労働安全衛生管理の必要性(ストレスチェックなど)、③教職員一人一人の働き方に関する意識改革)にも注視していく必要がありますが、少なくとも各学校において代表的な業務に対して、①外部化、②分業化、③協業化などいかなる対応を講じていくか、改めて検討していくことが求められると思います。

 

約300名にのぼる参加者の皆様が熱心に話を聞いてくださり、こちらとしても光栄でした。
貴重な機会どうもありがとうございました。

【講演】「なぜ、いま、スクール・コンプライアンスか」『2019年度飯綱町学校職員会』@飯綱町立飯綱中学校

【講演】「なぜ、いま、スクール・コンプライアンスか」『2019年度飯綱町学校職員会』@飯綱町立飯綱中学校

 

5月10日に飯綱町立飯綱中学校で開催された2019年度飯綱町学校職員会の場で
「なぜ、いま、スクール・コンプライアンスか」と題した講演をさせていただきました。

飯綱町の全小中学校関係者が集まる場でお話いただく機会を得たことに感謝申し上げます。

当日は、
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1.現代日本の教育課題
2.非違行為の事例と要因
3.「スクール・コンプライアンス」の理解
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と3本立ての構成で、改めて、アルコールの「単位」とは何か、処理時間はどの程度か、アルコール依存とは何か、
「節度ある適度な飲酒」とは何か、非違行為とは何か、コンプライアンスとは何かという基本的な理解ともに
日々、地域社会や家庭とのアンテナのチューニングをしていく必要性についてお話しさせていただきました。


どうもありがとうございました。

 

【講演】「これからの放課後子ども教室のあり方を考える」『放課後子ども教室スタッフ研修会』@安曇野市役所

【講演】「これからの放課後子ども教室のあり方を考える」『放課後子ども教室スタッフ研修会』@安曇野市役所
 
 
2019年5月7日、安曇野市役所で開催された放課後子ども教室スタッフ研修会にてお話をさせていただく機会を得ました。
 
講演タイトルは、「これからの放課後子ども教室のあり方を考える」です。
 
 
子どもにとっての「放課後」は、学校での学び等を生かしながら、自主的・主体的な遊びや生活の体験を通じて、人として生きていくための知恵や社会性を育むことができる貴重な時間・空間です。
そのような中、放課後の過ごし方は多様化し、放課後の居場所ニーズも増大しています。
では、「家庭」でも「学校」でもない場で、「遊び・生活する子どもたちの日常に、大人はどのように向き合うか、「多様な生活や遊びの場をどう確保していけるかが問われています。
 
講演では、プレイワーク研究会『子どもの放課後にかかわる人のQ&A50』(学文社,2017年)に所収されている「問い」を参考に、
次のような投げかけをさせていただきました。今後のあり方を検討していただく視座・視野・視点を提供できたならば、私としても幸いです。
 
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①物を大切にしてくれない子・物を使っても片付けてくれない子がいる。②ルールが守れないなど、礼儀が身についていない子がいる。
③飽きっぽい子がいる。
④戦いごっこの加減がわからない子がいる。
⑤子どもたちについつい強い態度で接してしまうことがある。
⑥「ちょっと待ってて」と子どもに言うことが多い。
⑦子ども同士のケンカに、どう対応したらいいかわからない。
⑧他の子どもと交わらない子どもへの対応に困っている。
⑨いつも言い訳が先に出る子がいて困っている。
⑩仲間はずれやいじめに、どう対応すればいいかわからない。
⑪嘘をつく子どもに、どう対応したらいいかわからない。
⑫口が悪く、暴言を吐く子どもに、どう対応したらいいかわからない。
⑬子どもからおんぶ、肩車、だっこを求められることがある。
⑭配慮が必要な子どもに意地悪する子どもに、どう対応したらいいかわからない。
⑮帰る時間がバラバラで、集団遊びができない。
⑯落ち着きがなく動き回る子どもに、どう対応したらいいかわからない。
⑰保護者からのクレームに、どう対応したらいいかわからない。
⑱「とにかく宿題を」という親に、どう対応したらいいかわからない。
⑲外国由来の保護者とのコミュニケーションに困っている。
⑳学校とのコミュニケーションがほとんどない。
㉑特定の子どもとだけ遊ぶスタッフがいる。
㉒子どもより、スタッフ同士で固まって話していることが多い。
㉓手出し口出ししすぎと思われるスタッフの評価が高い。
㉔保護者に別の子どもの悪口を言うスタッフがいる。
㉕スタッフが少なすぎて、子どもをみきれない。
㉖子どもの体力についていけない。
㉗要求が高すぎて、期待に応えられていない。
㉘自分の実践をどう振り返ったらいいかわからない。
㉙仕事の内容に見合うほど、身分が保障されていない。
㉚もう続けていく自信がない。
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安曇野市では、放課後子ども教室を「わいわいランド」と呼称し、
地域のスタッフが見守る中、子どもたちが主体となって、『思いっきり体を動かして遊ぶ』時間を提供しています。
 
「わいわいランド」に訪問させていただく機会があればと考えております。
 
どうもありがとうございました。
 

 

【報告書】平成30年度文部科学省委託事業「 学校の総合マネジメ学校を対象とする調査・ 照会等への対応に係る教職員の負担軽減に向けた調査研究」

随分と報告が遅れましたが、平成30年度文部科学省委託事業「 学校の総合マネジメント力の強化に関する調査研究事業ー学校現場 における業務改善加速事業ー」として、「学校を対象とする調査・ 照会等への対応に係る教職員の負担軽減に向けた調査研究」 の委託を受けまして、2019年3月末に報告書を作成しました。


今回は、長野市教育委員会と共同して、 以下の3つの取り組みを行いました。


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①教職員(学校事務職員を含む)に対して、 教育委員会や外部の民間団体等からの調査・照会等についての, 教育活動との関連性について意識等の調査を実施し、 カリキュラムマネジメントとしてのとらえ方の実態を明らかにする こと


②調査・照会等の意義を意識化するために, 教職員が日常業務として記録する週案簿(教務手帳) のデジタル版を開発し,有効な活用法を提案すること


③教師の多忙感の原因のひとつに, 指示された業務の目的を理解せず実行している場合が考えられるこ とから, カリキュラムマネジメントに関するビデオ研修教材を開発すること
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特に、①の実態調査からは、
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・保存されている提出書類に関しては、 校務支援システム上で回答しているものについて、 印刷して紙の情報として綴るか、 ネット上のデータとしてのみ保存しているか学校差があること
・外部からの文書等については、① 紙媒体として学校事務に届くもの、② 電子メールに添付されてくるもの、③ 校務支援システムで配信されてくるものと、 受け入れチャンネルが複数化していること
・紙媒体として学校に届いた文書についても、 回答が必要な内容のものについては、 回答内容のコピーが保存されている一方で、 それ以外のものについては、 教頭等の判断により廃棄されていること
・外部からの問い合わせの内容に関しては、「照会」、「依頼」、 「通知」などに分類可能だが、圧倒的に多いのが、
「依頼」であり、かつ「お願い」という表記のものもあること
・学校への問い合わせルートには、大別して、① 文部科学省ー県教育委員会ー市教育委員会ー学校( 指導主事経験ありの教頭)、②文部科学省ー市教育委員会ー学校、 ③市教育委員会ー学校、④市議会ー市教育委員会ー学校、⑤ 外部機関ー学校ー保護者の5パターンがあること
・受け入れチャンネルに関しては、①校務支援システム、② 学校公用メール、③校長公用メール、④教頭公用メール、⑤ 教頭個人公用メール、⑤教頭個人公用メール、⑥紙媒体(郵送・ 持込)と、大別して6パターンがあり、 多チャンネル化していること
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などの実態が明らかになりました。


こうして、改めて「暗黙知」の可視化ができましたが、
こうした実態に対してどのレベルで「ルール化」 をしていくことができるかどうか
考えていく必要があると思います。


ご協力いただいた皆様に改めて感謝申し上げます。

 

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荒井英治郎「巻頭言 「平成」の教育改革を振り返るー得たこと、失ったこと、変わらないこと」『信州大学教職支援センターニューズレター』第19号(2019年春号),2019年4月

荒井英治郎「巻頭言 「平成」の教育改革を振り返るー得たこと、失ったこと、変わらないこと」『信州大学教職支援センターニューズレター』第19号(2019年春号),2019年4月
 
 
信州大学教職支援センターニューズレター』第19号の「巻頭言」として、「「平成」の教育改革を振り返るー得たこと、失ったこと、変わらないこと」を執筆させていただきました。
 
 
「平成」の教育改革によって、私たちは何を得て、何を失ったのか。改めて、平成の教育改革の検証(政策評価)を自覚的に行っていく必要があると考えています。
 
さしあたり、5年間という期間をいただいた研究プロジェクトで自分なりの知見を示して参りたいと思っています。

【講演】「『探究的な学び』を通じてこれからのキャリアを考える」@松本蟻ヶ崎高等学校

【講演】「『探究的な学び』を通じてこれからのキャリアを考える」@松本蟻ヶ崎高等学校

 

4月23日(火)松本蟻ヶ崎高等学校さんからのご依頼で、探究学習合宿の場でお話させていただく機会を得ました。

 

テーマは、

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「「探究的な学び」を通じてこれからのキャリアを考える」

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 です。

 

①「探究」とは何か?
②「キャリア(発達)」とは何か?
③自分のキャリアをどのように展望していくか?

という3つの問いを通じて、
「自分のキャリア」とこれから始まる「探究的な学び」が、どのようにつながっているのかを理解してもらう機会になればと思い、ペアワークやグループワークを活用しながら、1学年約280名を対象に90分お話しさせていただきました。

 

蟻ヶ崎高校と本学の松本キャンパスは距離的にも近いですので、今後また何かジョイントできる機会があれば幸いです。